COLUMN

Shinzoneバイヤーが綴るBUYING DIARY :Vol.4 初夏に楽しむ、パリの注目...
半袖が心地よいシーズンになりました! 今回はこの季節にぴったりのブランドを2つご紹介します。 Jamini Paris まず最初にご紹介する「Jamini Paris(ジャミニ パリ)」はパリにショップを構えるブランドで、リネン、アクセサリー、ホームウェアなどを中心にタイムレスなコレクションを展開しています。 ブランドのインスピレーション、素材などクリエイションの源は、インドのアッサム地方の文化。創業者のウシャ・ボラ氏(写真)は、インド各地の美しい都市や地域を旅し、ブランドのアイデンティティを支える職人たちとの出会いを重ねてきたそうです。 現在はパリを拠点としている彼女ですが、人生の半分をインドで過ごしていた経験もあることから、インドの伝統的な美しさとパリらしい詩的なエレガンスが加わったブランドになっています。 今回Shinzoneのために作っていただいたのは、別注のワンピースとブラウス。 BEACH DRESS ¥29,700 ビーチドレスは、水着の上に羽織ったり、バカンスや夜のお出かけに。色鮮やかなプリントが夏の装いを華やかにしてくれます。着丈にこだわったドレスだから、一枚でもサマになります。 なお、このブロックプリントは手彫りの木のスタンプを使って生地に手作業でプリントしています。そのため多少の個体差がありますが、その不規則さが、美しさを一層引き立てています。 Shirt ¥20,900 BEACH DRESSと同素材のシャツブラウスは、ふわっと広がるシルエットが特徴的で、フロントの紐は結んだり垂らしたりと、雰囲気を変えて着用いただけます。ショーツに合わせれば夏のリゾートスタイルが完成します! またワンピースとブラウスと同じ生地でトートバッグも入荷しています。マーケット巡りやプールに持っていくのも◎ TOTE ¥4,400 Kilometre Paris そしてこの夏おすすめのブランドをもうひとつご紹介。「Jamini Paris」と合わせて楽しんでいただきたいのが、同じくフランスのブランド「Kilometre Paris (キロメートル パリ)」。...

THAT’S MY STYLE Vol.07 : 川又那菜子
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzone スタッフのおしゃれについて綴る本連載。今回はPRの川又那菜子が登場。一見クールな佇まいながら、その素顔は実に好奇心旺盛。そんな彼女のスタイリングのこだわりとは。 洋服は自分を表現し、日常を彩り、気分を上げてくれる大切なもの 美容関係の仕事をしていた母は、常にメイクやファッションに気を配っていました。子供ながら、そんな姿に大きく影響を受け、小学生くらいから自分の着るものに興味を持つように。人とアイテムが被るのが嫌だったり、絶対これが着たい! と自分なりにファッションへのこだわりを持っていました。母や祖母の洋服から自分も着られそうなものを探して着たり、譲ってもらったり。ひとつ上の姉がいるのですが、洋服の貸し借りをして、いろんなものを着るのが楽しかったです。 また小さい頃から身体を動かすことが好きで、高校ではダンス部に入部し、ダンスづけの毎日でした。当時はギャルブーム全盛期で私も少しだけそんなファッションを楽しんだ時期も。ただ当時からカワイイというより、カッコいい、とかクールなスタイルが好きでした。 THE SHINZONEの「SAFARI SHIRT」に合わせたのはヴィンテージの「Levi’s」501。膝からは「The Garment」のレースレギンスを覗かせて。メンズライクなシャツだから、インナーにはヌーディなベージュのカットソーを合わせソフトな印象に。胸元の小さなカンバッチでさりげない遊び心を演出。 ヴィンテージのデニムジャケットはミニサイズが魅力だった「Levi’s」の4TH。同じくヴィンテージの「Levi’s」505にTHE SHINZONEの 「CHRYSLER JACKET TYPE-2」を羽織って。「デニムonデニムには、ジャケットを羽織ることでモードなタッチを。ウエスタンブーツは、かつて札幌店に通っていた頃、自分へのご褒美として買った1足。いまだに手入れしながら大切に履いています」 卒業後は地元札幌でヨガのインストラクターに。とはいえファッションには変わらず思い入れがありました。通勤の間の私服のコーディネートはもちろん、ヨガウェアにもアクセサリーを合わせたりと、自分なりにスタイリングにこだわったり。 その頃からいろんなセレクトショップに足を運ぶようになり、Shinzoneに出合いました。ショート丈の「Champion」のリメイクのスウェットにスキニーデニム、ヴィンテージバッグにソックスとピンヒール。細部までこだわった大人のカジュアルスタイルが新鮮で、いまだにそのときのディスプレイを鮮明に覚えています。そんなスタイリングに刺激を受け、ショップに足繁く通うように。 その後もインストラクターを7年ほど続けましたが、やはりファッションが好きという気持ちを捨てきれず、Shinzoneへ入社。表参道店に配属後も、そして今も。そんな背景があるからこそ、毎日自分の好きな洋服を着て働けることが楽しくて仕方ないです。 「理由もなく、なぜか買ってしまう」という馬アイテム。今回のスタイリングでも使っていたバッチとブローチほか、置き物からヴィンテージのカウチンニット、刺しゅうの利いたシャツなどあれこれ。「シャツやカウチンを筆頭に、どこかクラフト感のあるものや、遊び心を感じるアイテムを見つけるとつい買ってしまいます」 愛用コスメから。リップは赤一択で「CHANEL」、「BYREDO」ほかトーン違いでさまざま。「パケ買いした『DRIES VAN NOTTEN』のリップは、ちょっとパープルがかっている赤で、そこも気に入っています」 マニッシュなアイテムに、どこかセンシュアルなエッセンスを 普段のファッションは、基本的にパンツがメイン。メンズライクなアイテムや古着、そしてヴィンテージなどを取り入れながら、ヌーディなトーンでまとめたり、フィット感のあるアイテムをプラスしたりと、どこかにセンシュアルなエッセンスを加えるようにしています。 その一方で、思わず笑ってしまうような「ダサカワイイ!」アイテムも好き。そういった遊び心を感じさせる古着を自分のスタイルに落とし込んで、今っぽく着るのが楽しいです。ここ2、3年ブームとなっているキッズアイテムは、着られるか着られないかの小さなサイズをギリギリで攻めるのが楽しいですね(笑)。 ジャケットやアウターをシャツのようにウエストインして着こなすのが今の気分。この日のトップスは、THE SHINZONE「 VELOUR TRACK...

Shinzoneが描く未来への教育プログラム「Woman’s Fashion Educatio...
Women to Girls, Girls to Women. 女性から少女たちへ 少女から女性たちへ 私たちShinzoneは女子少年院(矯正施設)「愛光女子学園」(東京都・狛江市)と協働し、少女たちの更生に寄与する新しい教育プログラムとして「Woman’s Fashion Education」を実施しました。これは女性に対する暴力や権利と行動について意識を高めることを目指した取り組みの第一弾であり、愛光女子学園の職業指導の授業で制作されたレース編みを用いて商品を制作いたしました。 今回の一連の制作プロセスではShinzoneのものづくりを中心とした講話形式の授業を行い、その後、園生と社員が商品開発に向けてアイデアを交わし合うワークショップを実施。最終的にShinzoneディレクター兼デザイナーである染谷由希子がビジョンをまとめ上げ、キッズベースボールキャップ、ベビースタイ、そして一点物のオートクチュールドレスが制作されました。 コレクションは2025年3月8日の「国際女性デー」からShinzone表参道本店にて限定発売されております。本取り組みは、愛光女子学園生の未来を愛情を持って見守り、社会復帰を応援する一助として今後も継続をしてまいります。 CROCHET LACE DRESS ¥412,500(税込) 愛光女子学園の園生たちが心を込めて手編みした68枚ものクロッシエ・レースのモチーフを手作業で縫い付けた子供用のドレスです。リネンとレーヨンで仕立てたオフホワイトカラーのボディの身頃上部には繊細な小花モチーフをアシンメトリーに配置し華やかに。そしてスカート部分には最小7センチ、最大45センチの大小さまざまな形のドイリーをそれぞれの図案を引き立てるようネット編みで繋ぎ合わせ、裾部からスカラップレースがはみ出すようにボリューミィに仕立てました。レースとボディの間にチュールを入れているので、動くたびにレースの陰影が美しく浮かび上がります。 レースの縫い付けと繋ぎあわせは全て手作業。丁寧に一針ひと針仕上げた、ハンドメイドならではの繊細な美しさ温かみを感じさせるスペシャルな1着です。まるで花々が風に乗って空へ舞い上がるようなデザインに、少女たちが未来へ向かう夢と希望を託しました。 LOVE KIDS BASEBALL CAP ¥7,150 (税込) / RED...

THAT’S MY STYLE Vol.06 : 細田由佳
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はインテリア、料理、器に洋裁……。日々の暮らしへのこだわりが、毎日の着こなしのエッセンスへと落とし込まれた表参道本店スタッフの細田が登場。中学生と小学生の2児の母でもある彼女の素顔とスタイルに迫ります。 インテリア、食、そしてものづくり。日々のライフスタイルのこだわりが、スタイリングのエッセンスに。 ファッションに興味を持ったきっかけは、小学生の頃だと思います。当時は地方に住んでいたこともあり、洋服を購入する先がお店ではなく通信販売が多くて。注文する際に母が私にカタログを渡してくれながら「自分の好きな洋服を選んでいいよ」と、好きなものを選ばせてくれたことがとても嬉しかったんです。こっちもいいな、あっちもいいな。と洋服を選ぶうちに、“自分をスタイリングする楽しさ”みたいなことに、自然と興味が湧きました。 加えて、母方の祖父母がとてもおしゃれな人で。千鳥格子のジャケットを羽織ったり、首元にスカーフをいつも巻いているような姿を子供心にとても素敵だなと思っていました。幼い頃は二人から贈られたYves Saint Laurentの子供服で出かけたり、Converseを履いて通学するのが楽しかったです。 THE SHINZONEの「STRIPE DADDY SHIRT」には、ヘビロテしている「COMMON SWEATPANTS」と「SF CINÉMA CAP」を合わせて。「かっちりした服も好きだけどカジュアルなスタイルも好きです。シンプルなスタイリングという好みはあれど、いろんなテイストのいろんな格好をしたい。だからその日の朝の気分で、今日はかっこいい感じ、可愛い感じとスタイリングを決めています」。足元は、すでに何足あるかわからないという「CONVERSE」。「どれも大切に履いていて、最近は中学生の娘とシェアしたりしています」 一気にファッションにのめり込んだのは、高校時代でしょうか。兄が二人いるのですが、当時高校生、大学生だった彼らがよく「Patagonia」を着ていたんです。それを見て、あ、かっこいいなと影響を受けて。それを借りて私も制服の上にフリースを着て通学したりしていました。 大学生になると、アメリカのデニムブランドのアウトレットでアルバイトをするようになりました。そこで昔のモデルから、最新のデニムまでたくさんのジーンズを見るように。元々ジーンズを履くのは好きでしたが、そこからますますデニムの世界に夢中になりました。加えて、洋服の量販店とケーキ屋でのバイトも掛け持ちで始めて。大学生活はデニムと洋服と甘いものにまみれて終わりました。 インポーター時代に目覚めた、洋服づくりの魅力と楽しさ ファッションが好きだったことに加え、大学では英文科だったこともあり、卒業後には繊維関係の商社に勤務し、インポーターとして海外の展示会を回ったり、国内外で多くの生地に触れていました。生産側に携わったことで、今度は着ること、販売することに加えて、洋服を作ることにも興味を持ちました。 THE SHINZONEの「SHEER GAUZE LONG SLEEVE TEE」に合わせたのは、ヴィンテージの「Levis」517。174㎝の長身を生かしたシンプルシックな着こなし。「517は履くたびに、脚が長い!と周りから褒めてもらえるシルエットなので(笑)、気に入っています」。「祖母から譲られて大切にしている」というアンティークの「ROLEX」と、胸元のネックレスをポイントに。リングは「Monica Castiglioni」。「今愛用しているデニムは7、8本。中でもヘビーローテーションしているのは3本くらいです。シルエットにこだわりはないので、ストレートからブーツカットまで履きますが、Shinzoneのデニム以外だと『Levis』のヴィンテージや古着が好きですね」。シューズは「repetto」。 その後、出産と夫の転勤のタイミングで5年ほど仕事を離れましたが、前職で洋服づくりに興味を持ったこと、そして洋服の構造を知ったことも手伝って、その間は子供服をつくることに夢中に。なかでも「Bonpoint」や「PETIT...

新連載! Shinzoneバイヤーが綴るBUYING DAIRY vol.01
新連載!Shinzoneのバイヤーが綴るバイイングダイアリー。第1回となる今回は、秋冬の着こなしを彩るパリから届いたアイテムを現地展示会の様子と併せてレポート。WEB SHOPはもちろん、ショップだけで展開となる商品もご紹介しておりますので、ぜひ遊びにきてくださいね! いつもShinzoneをご愛顧いただきありがとうございます。バイヤーの佐藤です。今回から不定期で、国内外の買い付け&おすすめのバイイングアイテムをこちらでご紹介していきます。InstagramやWEB SHOPでは紹介しきれない、現地での買い付けの様子や街の雰囲気などを、撮り溜めた写真と共にご紹介できればと思います。どうぞお楽しみに。24AWシーズンより新たに取り扱いがスタートしたブランドは19ブランド。その中でも、今回は久しぶりのパリ出張で見てきたブランドをご紹介します。 Chateau Orland 英国人のルーク・エドワード・ホールがクリエイティブ指揮を執る「Chateau Orland(シャトーオーランド) 」。アーティスト、イラストレーター、コラムニストなど多彩な才能を持つ彼は、美術史と自然、伝説と文学、ファンタジーと民間伝承、音楽と神話など、さまざまな影響を織り交ぜて作品を作り上げています。彼自身が書いたイラストをモチーフにしたTシャツやニットは、鮮やかな色使いも特徴です。なお、写真のマットや陶器も彼のプロダクトです。(これらはShinzoneでは仕入れていませんが……個人的に欲しい!) ※WEB SHOPを含むShinzone全店舗にて発売中。 ETONIC そしてこちらは、今期イチ推しのスニーカー「ETONIC(エトニック)」。もしかしたら古着屋さんで見たことがある方もいるのでは? 実はこの「ETONIC」、世界初のスポーツブランドと言われています。 1876年にアメリカ・マサチューセッツ州で設立され、世界大戦中にはベルギーやイタリア軍にも靴を供給していました。1984年にロサンゼルスオリンピックが開催されたころには、エトニックはみなさんご存知の有名なスポーツブランドと並んで最も評価の高いブランドへと成長しました。 一時は目にする機会が減ってしまっていたブランドですが、2022年に新たにアメリカの企業と販売ライセンス 契約を結び、現在ではアメリカ、カナダ、そしてヨーロッパを中心に復活の動きが始まっています。2024年にはコペンハーゲン発の人気ブランド「BAUM UND PFERDGARTEN(バウム ・ウンド・ヘルガーテン)」とのコラボレーションでも話題になりました。 Shinzoneで買い付けしたのはバスケットシューズのB481。衝撃吸収に優れた抜群の履き心地は言うまでもないですが、このレトロなカラーリングが今の気分。上質なスラックスやスウェットに合わせて履いていただきたい一足です。 ※WEB SHOPを含む全店にて発売中。 CORDERA...

THAT’S MY STYLE Vol.05 : 大高歩
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! ヴィンテージと古着、ぬいぐるみにコスメ、そして刺しゅう……幅広い趣味に愛を注ぐ、営業担当の大高歩が登場。 洋服は気分を左右するものだから「これが最高!」というものだけ着ていたい 元々、家族が洋服好きだったんです。母親が洋服の製作関係の仕事をしていたこと。また7歳上の姉もおしゃれが好きで、洋服の貸し借りをしたり、お下がりをもらったりしていました。そんな環境にいたこともあり、自然とファッションに興味を持ち、洋服が好きになりました。 高校生になると、地元、高円寺の古着屋に足繁く通うように。今思えば、自分の生活圏内にスーパーやコンビニのように古着屋やヴィンテージショップの店舗がそこかしこにあった、ということが大きいかもしれないですね。インパクトのある色やデザインの洋服が好きだったこともあって、すぐにその世界に夢中になりました。初めて買った古着は大柄なフラワープリントのロングスカート。スウェットを合わせて楽しんでいました。当時はまだ理解していませんでしたが、私にとってのヴィンテージと古着の魅力は、着こなしを考える楽しみをくれること。今はもうないデザインやシルエットを「さあ、どう着る? 」と、考える楽しみがある。だからこそ手放せないし、飽きることがないのだと思います。 そんな学生時代を過ごしながら、卒業後は一旦、美容師の道に進みました。ですが、経験を重ねるうちに「やっぱり好きなファッションの仕事に就きたい」という気持ちが強くなり、ショップスタッフに転身。そこで、洋服を売ること、そして接客の楽しさを知り、やっぱり自分はこちらの道だったなと実感。そんな折、姉がよく着ていたことから知っていたShinzoneとの縁が生まれて入社。ルミネ新宿店のショップスタッフと店長を経て、現職の営業に就き、Shinzone歴は今年で11年になります。 つかず離れずのサイズにこだわって探したというヴィンテージのスウェットシャツに、THE SHINZONEの「NOTCHED LAPEL JUMP SUITS」、そして「CONVERSE」を合わせた大人のストリートスタイル。「シンプルだったり、キレイめなものこそ、ロゴの効いたスウェットや小物でアレンジするのが楽しいんですよね。なお、ヴィンテージショップや古着屋はいまだに日常の延長線上にあるので、スーパー感覚で足を運びます。よく行くのはやっぱり地元の高円寺、そして阿佐ヶ谷、吉祥寺の中央線エリアです」。 私にとっておしゃれとは、自分のテンションを上げてくれるもの。身につけるもので大きく気分が左右されるからこそ、自分の気分が良く楽しくなるものだけを着ていたいです。スタイリング的にはメンズライクなものにレースを合わせるようなギャップを感じさせるスタイルが好き。また、シンプルすぎると物足りなさを感じてしまうので、どこかにインパクトを感じさせるものを1つ取り入れるようにしています。 スタイリングは毎日変える派です。さあ今日は何を着ていこうかな……と毎朝クローゼットを漁るのも楽しいですし、展示会や出張のときは考えに考えまくって、一番テンションの上がる洋服を選んでいます。スタイリングを決めるのは基本的に前日の夜。「明日はデニムが履きたいな」みたいな感じで、まず頭の中で主役のアイテムを1点決め、じゃあ何を合わせようかな...とクローゼットを眺めながら食事をしたりしてコーディネートを組み立てていきます。合わせるバッグも前日に決めて、中身も全部入れ替えるし、なんなら靴まで履いてスタイリングをチェックする日もありますね。 おしゃれで一番こだわるのはバランス。ヘア、メガネ、メイクにはじまり、服の丈やボリューム感まで全体のバランスを見て、足したり引いたりを繰り返します。赤の服を着るなら、メイクはノーマルに。全身がモノトーンだったら、マスカラはカラーに。さらにはアイブロウが赤なら、マスカラはカーキに……といった具合に、着こなしの絶対的なルールがあって。そこに全てがぴたりとハマって、「よし、今日はこれが最高(笑)!」となったら初めて家を出ます。 私のスタイリングのヒントは “人”。オフィスのある表参道だと、そこかしこにファッション関係者の方が歩いているので、性別年齢問わずよく観察しています。意外な組み合わせを見ると「ああ、それにそれを合わせるんだ!」と、とても刺激を受けますね。特に自分より年上の方たちが素敵な着こなしをしていると、とても参考になります。 「シルエットやそのバランス感が好きなんだと思う」という自称、短パンマニア。この日はヴィンテージのアディダスのショーツに、THE SHINZONEの「CHUNKY PULLOVER KNIT」を「BLEUFORET」のタイツと「Little One Vintage」のミュールでアレンジ。耳元にピアス、手元にはたくさんのシルバーを重ねてアクセントに。「どこかがスポーティみたいな、外しが入っている着こなしが好きです」。 さらりと1枚で羽織ったヴィンテージのトラックジャケットにTHE SHINZONEの「BAKER PANTS TYPE-3」、足元は「Maison Malgiela」でフィニッシュ。...