COLUMN
新連載! Shinzoneバイヤーが綴るBUYING DAIRY vol.01
新連載!Shinzoneのバイヤー佐藤が綴るバイイングダイアリー。第1回となる今回は、秋冬の着こなしを彩るパリから届いたアイテムを現地展示会の様子と併せてレポート。WEB SHOPはもちろん、ショップだけで展開となる商品もご紹介しておりますので、ぜひ遊びにきてくださいね! いつもShinzoneをご愛顧いただきありがとうございます。バイヤーの佐藤です。今回から不定期で、国内外の買い付け&おすすめのバイイングアイテムをこちらでご紹介していきます。InstagramやWEB SHOPでは紹介しきれない、現地での買い付けの様子や街の雰囲気などを、撮り溜めた写真と共にご紹介できればと思います。どうぞお楽しみに。24AWシーズンより新たに取り扱いがスタートしたブランドは19ブランド。その中でも、今回は久しぶりのパリ出張で見てきたブランドをご紹介します。 Chateau Orland 英国人のルーク・エドワード・ホールがクリエイティブ指揮を執る「Chateau Orland(シャトーオーランド) 」。アーティスト、イラストレーター、コラムニストなど多彩な才能を持つ彼は、美術史と自然、伝説と文学、ファンタジーと民間伝承、音楽と神話など、さまざまな影響を織り交ぜて作品を作り上げています。彼自身が書いたイラストをモチーフにしたTシャツやニットは、鮮やかな色使いも特徴です。なお、写真のマットや陶器も彼のプロダクトです。(これらはShinzoneでは仕入れていませんが……個人的に欲しい!) ※WEB SHOPを含むShinzone全店舗にて発売中。 ETONIC そしてこちらは、今期イチ推しのスニーカー「ETONIC(エトニック)」。もしかしたら古着屋さんで見たことがある方もいるのでは? 実はこの「ETONIC」、世界初のスポーツブランドと言われています。 1876年にアメリカ・マサチューセッツ州で設立され、世界大戦中にはベルギーやイタリア軍にも靴を供給していました。1984年にロサンゼルスオリンピックが開催されたころには、エトニックはみなさんご存知の有名なスポーツブランドと並んで最も評価の高いブランドへと成長しました。 一時は目にする機会が減ってしまっていたブランドですが、2022年に新たにアメリカの企業と販売ライセンス 契約を結び、現在ではアメリカ、カナダ、そしてヨーロッパを中心に復活の動きが始まっています。2024年にはコペンハーゲン発の人気ブランド「BAUM UND PFERDGARTEN(バウム ・ウンド・ヘルガーテン)」とのコラボレーションでも話題になりました。 Shinzoneで買い付けしたのはバスケットシューズのB481。衝撃吸収に優れた抜群の履き心地は言うまでもないですが、このレトロなカラーリングが今の気分。上質なスラックスやスウェットに合わせて履いていただきたい一足です。 ※WEB SHOPを含む全店にて発売中。 CORDERA...
THAT’S MY STYLE Vol.05 : 大高歩
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! ヴィンテージと古着、ぬいぐるみにコスメ、そして刺しゅう……幅広い趣味に愛を注ぐ、営業担当の大高歩が登場。 洋服は気分を左右するものだから「これが最高!」というものだけ着ていたい 元々、家族が洋服好きだったんです。母親が洋服の製作関係の仕事をしていたこと。また7歳上の姉もおしゃれが好きで、洋服の貸し借りをしたり、お下がりをもらったりしていました。そんな環境にいたこともあり、自然とファッションに興味を持ち、洋服が好きになりました。 高校生になると、地元、高円寺の古着屋に足繁く通うように。今思えば、自分の生活圏内にスーパーやコンビニのように古着屋やヴィンテージショップの店舗がそこかしこにあった、ということが大きいかもしれないですね。インパクトのある色やデザインの洋服が好きだったこともあって、すぐにその世界に夢中になりました。初めて買った古着は大柄なフラワープリントのロングスカート。スウェットを合わせて楽しんでいました。当時はまだ理解していませんでしたが、私にとってのヴィンテージと古着の魅力は、着こなしを考える楽しみをくれること。今はもうないデザインやシルエットを「さあ、どう着る? 」と、考える楽しみがある。だからこそ手放せないし、飽きることがないのだと思います。 そんな学生時代を過ごしながら、卒業後は一旦、美容師の道に進みました。ですが、経験を重ねるうちに「やっぱり好きなファッションの仕事に就きたい」という気持ちが強くなり、ショップスタッフに転身。そこで、洋服を売ること、そして接客の楽しさを知り、やっぱり自分はこちらの道だったなと実感。そんな折、姉がよく着ていたことから知っていたShinzoneとの縁が生まれて入社。ルミネ新宿店のショップスタッフと店長を経て、現職の営業に就き、Shinzone歴は今年で11年になります。 つかず離れずのサイズにこだわって探したというヴィンテージのスウェットシャツに、THE SHINZONEの「NOTCHED LAPEL JUMP SUITS」、そして「CONVERSE」を合わせた大人のストリートスタイル。「シンプルだったり、キレイめなものこそ、ロゴの効いたスウェットや小物でアレンジするのが楽しいんですよね。なお、ヴィンテージショップや古着屋はいまだに日常の延長線上にあるので、スーパー感覚で足を運びます。よく行くのはやっぱり地元の高円寺、そして阿佐ヶ谷、吉祥寺の中央線エリアです」。 私にとっておしゃれとは、自分のテンションを上げてくれるもの。身につけるもので大きく気分が左右されるからこそ、自分の気分が良く楽しくなるものだけを着ていたいです。スタイリング的にはメンズライクなものにレースを合わせるようなギャップを感じさせるスタイルが好き。また、シンプルすぎると物足りなさを感じてしまうので、どこかにインパクトを感じさせるものを1つ取り入れるようにしています。 スタイリングは毎日変える派です。さあ今日は何を着ていこうかな……と毎朝クローゼットを漁るのも楽しいですし、展示会や出張のときは考えに考えまくって、一番テンションの上がる洋服を選んでいます。スタイリングを決めるのは基本的に前日の夜。「明日はデニムが履きたいな」みたいな感じで、まず頭の中で主役のアイテムを1点決め、じゃあ何を合わせようかな...とクローゼットを眺めながら食事をしたりしてコーディネートを組み立てていきます。合わせるバッグも前日に決めて、中身も全部入れ替えるし、なんなら靴まで履いてスタイリングをチェックする日もありますね。 おしゃれで一番こだわるのはバランス。ヘア、メガネ、メイクにはじまり、服の丈やボリューム感まで全体のバランスを見て、足したり引いたりを繰り返します。赤の服を着るなら、メイクはノーマルに。全身がモノトーンだったら、マスカラはカラーに。さらにはアイブロウが赤なら、マスカラはカーキに……といった具合に、着こなしの絶対的なルールがあって。そこに全てがぴたりとハマって、「よし、今日はこれが最高(笑)!」となったら初めて家を出ます。 私のスタイリングのヒントは “人”。オフィスのある表参道だと、そこかしこにファッション関係者の方が歩いているので、性別年齢問わずよく観察しています。意外な組み合わせを見ると「ああ、それにそれを合わせるんだ!」と、とても刺激を受けますね。特に自分より年上の方たちが素敵な着こなしをしていると、とても参考になります。 「シルエットやそのバランス感が好きなんだと思う」という自称、短パンマニア。この日はヴィンテージのアディダスのショーツに、THE SHINZONEの「CHUNKY PULLOVER KNIT」を「BLEUFORET」のタイツと「Little One Vintage」のミュールでアレンジ。耳元にピアス、手元にはたくさんのシルバーを重ねてアクセントに。「どこかがスポーティみたいな、外しが入っている着こなしが好きです」。 さらりと1枚で羽織ったヴィンテージのトラックジャケットにTHE SHINZONEの「BAKER PANTS TYPE-3」、足元は「Maison Malgiela」でフィニッシュ。...
THAT’S MY STYLE Vol.04 : 染谷由希子
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! 今回登場するのは、この秋リブランディングによって、より上質なカジュアルに進化したShinzoneを率いるディレクター兼デザイナーの染谷由希子。新たなブランドの世界を描き出す日々と、ものづくりへの情熱、そして自身のおしゃれの信条について。 「デザイナーになるにはどんな学びとステップが必要か」を逆算して過ごした高校時代 デザイナーになろうと思ったきっかけは、小学校2年生くらいの頃に読んだ漫画ですね。タイトルは覚えていないのですが、主人公が洋服のデザイナーを目指す話でした。当時すでに「自分が着る服は、自分で決めたい」と洋服に対しての執着みたいなものはありましたが、その漫画をきっかけに今度は洋服を作る方に興味がわき、デザイン画を描き始めました。 家族が洋服好きだったことも影響していますね。というのも、母が家庭科の教師で私の洋服を作ってくれたり、さらに当時大好きだったジェニーちゃん(着せ替え人形)の洋服を好きな生地で作ってくれたりしていたんです。またファッション誌が常に家のそこかしこにありましたし、家族についてハイブランドのお店にも小さな頃から出入りしたり.....。そうやって常に洋服を作ること、見ることが自分の身近にありました。もう、その頃からおぼろげに将来の夢はデザイナーだと思っていたはずです。 初めて洋服作ったのは小学校6年生の頃。まずはスカートを、そして中学生の頃にはワンピースを作りました。当時『CUTiE』とか『Zipper』といった雑誌に影響されて、自分で服を作ることがどんどん楽しくなりました。さらには忘れもしない中3の時、友人のお姉さんから『ELLE JAPON』を借りて読んだとき、こんなすごいファッションの世界があるのか!と驚いて。それをきっかけに今度は『ファッション通信』の大内順子さんのコレクションの解説が楽しみに。幼馴染も洋服が好きだったので「昨日のパリコレ、どこのブランドが好きだった?」なんて話したりしていました。また当時ロンドンコレクションで話題を呼んでいた「アレクサンダー・マックイーン」のショーに衝撃を受けたり……と、この頃に「もう自分は絶対にデザイナーになる」と決心。その流れから、将来フランスで仕事することを考えて、高校もフランス語が学べるフランス語学科がある学校に入学。高校時代はデザイナーになるには何が必要かを逆算して、勉強していました。 ボディテープ、メジャー、1/5縮尺定規、0.3mmのシャープペン。いずれも染谷がデザイン画を起こす際に欠かせないアイテム。 その後、文化服装学院で洋服作りの基礎を学んで卒業し、国内のメーカーに就職。後にドメスティックブランドから、コレクションブランドも手がける企業へと、転職しながらデザインについて勉強しました。一方独学でフランス語を勉強しながら、社会人3年目にフランスに留学。これが人生の大きなターニングポイントになりました。 パリで通った学校 Studio Berçot(スタジオベルソー)では、デザインを勉強したのですが、洋服づくりのプロセスはもちろん、どうやってデザインのインスピレーションを受けるかまで、さまざまなことを教えてもらいました。美術館がそこかしこにあるパリは常に芸術に触れられますし、ヴィンテージやブロカント(骨董品や古道具)がその辺に当たり前のようにあるのもよかった。古着を起点にデザインに起こすなど自分の知らなかった物づくりの発想の仕方をはじめ、先生たちも個性的で変わってたりと、とても大きな学びとなりました。 そんなパリでの学生時代には、靴のブランドとオートクチュールのブランドなどでインターンを経験しました。プレタポルテ(既製服)のブランドでも仕事しましたが、そこではオートクチュールブランド並みに手仕事がとても多くて。スモッキング刺繍ほか、こんな作業をしてみたいという作業の提案を沢山することができました。自分がわずかでも作業に関わった洋服がパリコレクションのランウェイで発表されたことは、大きな喜びでした。 帰国後も、パリに関わる仕事がしたいと、パリでコレクションを発表しているブランドを探して「TSUMORI CHISATO」へ入社。コレクションのショーピースを含めたさまざまな業務を担当させてもらっていました。技術的な面はもちろん、NEVER GIVE UPの精神みたいなマインドのあり方など、ここで教えていただいたことは本当に大きかったです。その後、ロンドンのコレクションブランドなどいくつか経験しました。まずはカットソー、ニット、布帛全てを担当させてもらい、さらにはその次のブランドでは、布帛のデザイナーを担当し、ジャケットとパンツのテーラリングについて学び、さらに次のブランドではワンシーズン全てのデザインを担当しました。……振り返ると、仕事しながら、毎日勉強させていただいたとても濃厚な日々でしたね。 1つのブランドに長年従事して生産やデザインを突き詰める方法もあったと思いますが、私はもっといろんなところで、いろんなことをやってみたかった。タイミングタイミングでいい縁をもらいながら得たインプットを、今度はここShinzoneでアウトプットできればと思っています。余談ですが、社長と私のファミリーネームが偶然重なったことにも縁を感じています(笑)。 本好きな染谷の本棚からの数冊。日本語、フランス語、好きな作家は言語に関係なく読む。「中学生の頃にチャールズ・ディケンスの『大いなる遺産』を根性で読破したことをきっかけに、長編も短編も好きになりました。とはいえ、本ばかり読んでいたわけではなく。学生時代は運動部に所属した体育会系です(笑)」。NYを舞台にしたポール・オースターの『オラクル・ナイト』ほか、捻くれているがブレない美意識が魅力的に映る魯山人など愛読書はさまざま。本と共に写っているのは、nextシーズンのテーマでもあるポルトガルを旅した際に手に入れた一輪挿しと、山梨で購入した鉱物。こうしたアイテムの色や質感が洋服作りのインスピレーションになることも。 普段の洋服は“シンプルだけど色気があるもの”を。 私自身のファッションとしては“シンプルだけど、色気があるもの”が好きですね。断然パンツ派です。子供の頃はトラッドなものを着せられることが多かったからか、自分で洋服を買うようになると反動的に、原宿系にはじまり、「マルタン・マルジェラ」、「ブレス」、「アンソフィーバック」……など力強いクリエイティビティを感じさせるデザイナーやブランドを色々着るように。今は一周して、その頃のトラッドに戻ってきた感じ。シンプルだけどひとクセある洋服が好きです。また、洋服がシンプルな分、バッグや靴はアクセントとなるものが好きです。長く愛用したいから、クオリティが良く、そしてやっぱりどこか色気があるデザインのものを選んでいます。 今は自分がデザインしたアイテムに長年愛用してきたものを組み合わせることが多いです。たとえば、20代前半で買ったシルクのキャミソールとか、高校生の頃に買ってもらった「ミュウ ミュウ」のバッグ、母から譲ってもらった「エルメス」の時計やスカーフなど。そうやって長年愛用できるようないいものに投資する、という家族の影響は受けているかもしれません。私自身もここ数年は消費される服を作りたくないという想いが強いので、Shinzoneでは「いい素材を使い、縫製も仕立てもきちんとした、長く着られるもの」を中心に作っていきたいと考えています。 「私の考える素敵な女性とは、自分のスタイルがある人。周りや流行に流されず、常に自分のスタイルを持っている人に憧れます。そういう意味で、アーティストであり作家のミランダ・ジュライはとても好き。ユーモアもあって、大胆。何より自分のスタイルがあるのが素敵ですね」という染谷が、この秋冬にデザインと素材をアップデートしたTHE SHINZONEの「WOOL DADDY SHIRT」に合わせたのは同じく、この秋冬に素材をアップデートした「CHRYSLER PANTS TYPE-2」。「Shinzoneはスタイリングを楽しんでいただく洋服がメインだからこそ、シャツやパンツといったベーシックアイテムのデザインにはとことんこだわりたいです」...
THAT’S MY STYLE Vol.03:栗原悠季 & 濵﨑真由美
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! 今回は生産を担当。常にミニマムなスタイリングに、さりげなく個性を光らせるクリエイティブチームのデュオ栗原悠季と 濵﨑真由美の着こなしを公開。ワーキングスタイルが常にリンクコーディネートになりがちな二人の着こなしをご覧ください。 関西そして関東で。高校時代の「古着の花柄ワンピ」からリンクコーデは始まっていた。 2023AWで人気を博したTHE SHINZONEの「BAGGY JEANS」に合わせたのは、シルエットとサイズ感がピッタリで気に入っているという2024年の春に展開した同じくTHE SHINZONEの「LOTUS JACKET」( 現在は完売 )。インナーにはウルフのモチーフが効いたヴィンテージのTシャツを。「動物が好きなので、その手のアイテムを見るとつい手に取ってしまいます」という濵﨑。シューズは数年前の「Little One Vintage」。スエードの色と質感が気に入っている。 顔まわりにはゴールドを、手元にはシルバーを合わせるのが日々アクセサリーをつける上でのセオリー。 濵﨑:父が洋服にこだわりがあり、常におしゃれに気を遣っていたこと。さらに母が洋裁が得意で、洋服をよく作ってくれていたことから、ファッションがすぐそこにあるという環境で育ちました。パーカ、ジーンズもしくはシャカパンに、足元は「コンバース」のワンスター......中学生の頃にはそんなボーイッシュなスタイルに夢中になっていました。高校生になると、ますますジーンズに夢中に。古着の花柄のワンピースにジーンズをレイヤードしたスタイルで、よくアメリカ村を歩いていました。 栗原:母、祖母、そして叔母が日頃から洋服を作っていたので、小さな頃から服づくりがとても身近にあって。着飾ることより作る方に興味があり、チラシで洋服を作っているような子供でした。とはいえ、高校生になるとやっぱり着る方に興味が湧き、竹下通りの安い古着屋さんで買った花柄のワンピースにジーンズを合わせるみたいなスタイルをよくしていました。販売員を経て、生産管理などに携わるようになりShinzoneへ。巡り巡って子供の頃に日常的にしていた、洋服を作るという職業に就きました。 栗原自身が制作に携わった「SUVIN HALF SLEEVE CARDIGAN」は目下のお気に入り。Shinzoneの定番アイテムにしてベストセラーの「CHRYSLER PANTS」を合わせたネイビー×ネイビーによるワントーンコーディネート。インナーに合わせたTHE SHINZONEの「PACK TEE」の白Tシャツ、「NEW BALANCE 」M992の白とグレーをさりげなくアクセントに効かせたミニマルなスタイリング。 「そういえば昨日のコーディネートも全身黒でした。最近は黒を基本にネイビーを足す、みたいなダークトーンでまとめることがほとんどです」という栗原。ニットが好きで、クロゼットにはダークトーンのニットが襟付き、襟なしとグラデーションをつけながらずらりと並んでいる。全てTHE SHINZONEのもの。 ...
THAT’S MY STYLE Vol.02:遠山涼子
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! 今回は、今年勤続17年目を迎える表参道本店セールススタッフ遠山涼子をフィーチャーします。 ファッションの奥深さと楽しさを、古着が教えてくれた ファッションへの目覚めは小学校高学年の時に買ってもらったデニムのオーバーオール。地元のショッピングセンターで見つけて買ってもらったそれに、どんなヘアスタイルを合わせようか。どんなトップスを合わせようかとワクワクしたことを覚えています。アメカジ全盛期だったことに加えて、当時大ヒットしていた映画『マイガール』の主人公のスタイルがとにかく可愛くて。そんなスタイルに影響されて、デニムやTシャツといったカジュアルなアイテムに夢中になりました。 ファッションに興味を持つきっかけとなり、いまだに好きなアイテムの一つであるオーバーオールはヴィンテージ。takes.のTシャツと同じくヴィンテージのニットをレイヤード。トップスをコンパクトなシルエットにまとめ、Shinzone別注で展開していた「HERNAN HERDEZ」のネックレスなどアクセサリーをプラスして、大人っぽく。時計は、同様に以前に展開していた「SEIKO Shinzone COLLABORATION WATCH EDITION3 」。 高校生になると、さらにファッションに夢中に。当時は「NIKE」のエアマックス全盛期! 仲の良い友人からたま〜に貸してもらったそれを足元に、一緒に原宿に通っていました。アメカジや古着が好きな一方で、ギャルっぽいもの、さらに当時人気だった雑誌『FRUiTS』みたいな個性的なアイテムも取り入れていましたね。とにかくいろんなものが着たかったし、スタイリングを考えることが楽しかった。 ヴィンテージのオールインワンに合わせたのは、マコーレー・カルキンが主張する同じくヴィンテージのTシャツ。数年前に展開していたShinzoneオリジナルのパンプスと「CADEAUX」のパールネックレスほか、アクセサリーでセンシュアルなタッチをプラス。 短大在学中に、原宿の古着屋さんでアルバイトすることになり、そこから、古着の楽しさに開眼。後にセレクトショップでアルバイトをした際には、インポートブランドの魅力を知ることになるのですが、それでもやっぱり自分は古着が好きだなあと。その後、当時自分が憧れていた古着屋で働くこととなりました。 そこでは販売と海外の仕入れにも携わることになりました。古着の世界を勉強することでファッションの奥深さを知ると同時に、目が肥えたと思います。あと古着って、レディースとかメンズの概念があまりないので、自分がデザインとして好きだなと思うものがあれば、それをどう自分らしく着こなすかを考えることも楽しかった。そんな経験から最新のアイテムに古着を組み合わせる、とかフェミニンなワンピースに「ナイキ」のエアジョーダンを合わせる、みたいな自分らしいMIXスタイルみたいなものが出来上がっていったと思います。 トップスとベルトはヴィンテージ。デニムは、目下お気に入りのTHE SHINZONEの「TOOL DENIM PANTS」。 “盛る”スタイリングからシンプルなスタイリングへ そんなファッション遍歴を経て、Shinzoneと出会いました。オリジナルアイテムを見て驚いたのはパッと見がすごくシンプルなのに、ミリタリーや古着の要素など、うまく取り入れているなということ。それをきっかけに2007年に入社しました。スタッフみんなのデニムにスウェット、そこにパンプスを合わせる……みたいな品の良いシンプルなコーディネートが新鮮で、いい刺激になりました。それまで私は古着をレイヤードする、いわゆる“盛る”スタイリングが多かったのですが、シンプルな着こなしの魅力を知りました。 毎日のスタイリングですが、以前は鏡の前でああでもない、こうでもないとコーディネートをしていました。今は3人の子育てをしていることもあり、なかなか時間に余裕がないので、その日の気分でその日に着たいものを着ています。「今日は疲れているから、元気の出る赤を着よう!」みたいな感じで、色から決めることも多いです。 以前は雑誌で好きな着こなしを大量にスクラップしていたのですが、それがいまだに頭に入っていて。それをベースにお気に入りの古着などを脳内コーディネートしたりしています(笑)。今気になっているのは、かつてのShinzoneのコーディネート! 創業した当時くらいのスタイリングやVMDを今見るとまた新鮮で、スタイリングのインスピレーションになっています。 THE...
THAT’S MY STYLE Vol.01:渡邉夏実
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る新連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! Vol.01に登場するのは、Prelovedのバイヤー&セールススタッフの渡邉夏実。 映画で見た一足のスニーカーで、ファッションに開眼 家族から譲られたというヴィンテージジャケットはブレードテープでリメイク。インナーには「NIKE」のヴィンテージTシャツ。足元は「MANOLO BLAHNIK」のメリージェーンにソックスを。(※こちらのページでご紹介しているアイテムはすべて個人の私物となります。ショップやブランドへのお問い合わせはご遠慮ください) Shinzoneとの出会いは10年前。きっかけはお店のショウウィンドウでした。当時勤めていた会社の通り道にあったのが、今とは別の場所にあった表参道店。ウィンドウディスプレイに提案されるスタイリングが、とても素敵でショックを受けました。なかでも印象的だったのが「NIKE」のコルテッツや「adidas」のキャンパスでワンピースやデニムの足元を外したコーディネート。今では当たり前になったスニーカーを使ったMIXコーディネートも、当時はまだそこまで浸透していなくて。とにかくスタイリングが新鮮に映りました。 Shinzone入社前、初めて表参道店で買ったShinzoneオリジナルブランドのワンピースと「NIKE」のコルテッツ。ほんのりパフィなシルエットとミニ丈が新鮮。ケアしながら今なお大切に保管している。 ヴィンテージのアイテムには、ヴィンテージを合わせる。というのが渡邉のスタイリングのセオリー。この日履いていたのはShinzoneで初めて購入したヴィンテージの「LEVI’S」505と、『フォレスト・ガンプ 一期一会』劇中で主人公が着用していたものと同モデルの「NIKE」のヴィンテージTシャツ。 ファッションに目覚めたきっかけは、家族と「NIKE」です。元々父がファッション好きで。特に靴にこだわりがあったため、家の玄関には父の靴がたくさん並んでいました。それをきっかけに自然とファッションを意識していたように思います。 決定打は映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』です。小学生の頃、たまたまテレビで放送されていたのを見たのですが「NIKE」のコルテッツが登場するシーンがものすごくセンセーショナルで、そのかっこよさに大興奮。この映画は絶対に忘れちゃいけないなと、自分の部屋の壁に油性マジックで「フォレストガンプ」と書いてその日は寝ました(笑)。 私物のスニーカーの所有数は120足を超える。韓国で購入した『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とのコラボモデルほか、ヴィンテージも多数。どのアイテムも丁寧にケアしてストックしている。またスニーカーにまつわる国内外の書籍、映画、映像もチェックして掘り下げるのも渡邉の楽しみの一つ。「スニーカーのコーディネートはもちろん、ケアについての相談もお任せください!」 そこからスニーカーの魅力に取り憑かれ。小学校への登校や、中学生の修学旅行もコルテッツでした。振り返ればShinzoneとの出会いのきっかけ然り、人生のポイントポイントに何かしらスニーカーがありますね。ちなみに前職ではメンズファッションに携わっていたのですが、そこから今の私のスタイルのベースとなる、スニーカーやヴィンテージの知識欲が高まりました。店頭で男性のお客様からスニーカーについてのこだわりなどを伺う一方で、自分でもモード誌からメンズ誌、専門書まで幅広く読んでファッションの知識を広げるように。 Shinzone入社後は、Prelovedの立ち上げに携わりました。今でこそ、ヴィンテージのセレクトショップは当たり前になっていますが、当時はまだそんなお店もあまりなく。みんなで手探りしながらお店とブランドを作り上げてきたという感じです。 Prelovedは“Already Vintage & Next Vintage(すでにヴィンテージのもの、将来ヴィンテージになる価値のあるもの)”をテーマに商品を展開していますが、買い付けや商品を展開する上で大切にしているのは「それが一番カッコいいかどうか」ということ。 あれが流行っているから、これがトレンドになりそうだから……ではなく、これがPrelovedっぽい。これが最高にカッコいい!と思うヴィンテージを買い付け、コーディネートをし、アフターフォローをしています。 とても直感的かもしれませんが、その直感は、これまでShinzoneで働いてきたからこそ培われたものであり、ヴィンテージへのこだわりと愛情があってこそ生まれたものだと思いますね。 ...