COLUMN
THAT’S MY STYLE Vol.11 : 牧野由紀
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はInstagramでもお馴染み、経理担当の牧野が登場。ショップもプロダクツもスタッフも。Shinzoneの全てに愛情を注ぐMs.Shinzoneがトレードマークのビッグスマイルと共に登場。二児の母でもある彼女の素顔に迫ります。 ファッション・ラバーな経理担当は、Shinzoneの王道カジュアルの体現者 幼い頃、母が洋服とか巾着バッグをよく作ってくれたんです。そんな影響を受けて、自然と私自身もファッションが好きになりました。学生時代は古着が好きで、頭に羽のついたヘッドバンドにワンピースにジレを重ねたような当時流行っていたボヘミアンスタイルで原宿に出かけたりしていましたが、ここ10年は、シンプルでメンズライクなShinzoneらしいカジュアルが大好きです。 私のInstagramでも子供たちとのファッションを時折アップしていますが、母になっても自分自身の好みは変わらないし、子供とも自分と同じテイストのスタイルを楽しんでいます。 デニム、スウェット、スニーカー、ローファー。Shinzoneの王道とも言えるアイテムがやっぱり好きで、スタイリングで憧れるのも、そういった何気ないアイテムを素敵にさらりと着ている人。Pinterestでも、セレブや有名人ではなく、着こなしに長けた人を眺めてコーディネートの参考にすることが多いです。童顔なので、ジュエリーだったりヘアアレンジだったり、どこかにちょっと綺麗めな要素をプラスするようにしています。同様に洋服はカジュアルでもネイルはできるだけ丁寧に。日々子育てに追われて、ゆっくり時間をとることは難しいですが、やっぱり手先が綺麗だと自分自身の気分が良いですね。 ヴィンテージのデニム上下に、ノルディックニットを合わせたブルーのグラデーションを効かせたレイヤードスタイル。首元のパールネックレスと「GUCCI」のローファーは手入れをしながら長年愛用しているアイテム。 毎日のスタイリングの決め手はお天気と子供を触れ合う時間から。天気予報で見たその日の天気をベースに、保育園への送迎当番かどうかが、私にとって洋服を決める大きな要素。送迎のある日は動きやすく、汚れても気にならないものを。そうでない日はスカートをはいたり、ちょっと自分のテンションの上がるものを。また雨の日は子どものケアで傘をしっかりさせないので、ヘアが乱れても気にならないようキャップをプラスして……と、その日の自分のシミュレーションをしてスタイリングしています。 大好きなアイテムのひとつ、スウェットには、パールを重ねて。タイムレスにして永遠のShinzoneの王道スタイリングがよく似合う。 服飾系の学校を卒業した後、一度はアパレルメーカーに販売として就職したのですが、もともと数学も好きだったことから、在職中に経理に興味を持つように。そこから簿記の資格を取って、一般企業の経理に転職。オフィススタイルに身を包み仕事をしていました。代わりにオフの日は、思い切り自分の好きなカジュアルスタイルを楽しんでいたのですが、その時に通っていたのがShinzoneだったんです。 ネイビーブレザーとTHE SHINZONEのBAKER PANTS。Shinzoneの永遠のベーシックであるアイテムを、旬なレオパートニットでアレンジ。「ジュエリーは、『Monica Castiglioni』を筆頭に、自分の中で定番があり、日々組み合わせてコーディネートしています」今2人の子育てに奮闘中。プライベートではなかなか自分のケアが後回しになりがだが「隙間時間を見つけてパックするとか、ストレッチポールに乗るとか、わずかでもできることを頑張っています」 学生時代から憧れのお店でしたが、社会人になって少しずつ買い物できるようになり、改めてその魅力に惹かれて、こんなところで働けたら最高だな!と思っていました。スタッフの皆さんのスタイリング力、ディスプレイ、そして接客。どれもが素敵で。その後夢が叶って、店舗スタッフに。お店に通っていた頃に接客してくれていた憧れの人たちと一緒に働けるようになったことが、本当にうれしかったです。 上 バルキーなアランニットには、スポーティなヴィンテージのナイキのショーツを合わせて。オフホワイト×ホワイトのスウィートなカラーリングを足元のコンバースで引き締めて。下 商品説明会で一目惚れしたというダウンコートには、ヴィンテージオーバーオールをイン。レースブラウスとパールネックレスでさりげなく可愛らしさを加えて。シューズは同じくケアしながら大切に履いている「Maison Margiela」。 その後、出産を経て、販売から再び今度はShinzoneの経理に。販売の仕事もお客様とのコミュニケーションがとても楽しかったのですが、まさか自分の大好きなShinzone×自分の得意とする経理という組み合わせが叶うとは思っていなかったので毎日感謝しかありません。経理という仕事は、取引最後の窓口。さまざまな部署の方が築いてきた信頼関係を私たちが崩すに訳にはいきません。そういう意味で、日々緊張感を持って業務と向かい合っています。店頭からバックオフィスに移動して、デザインする方、バイヤー、営業、どの部署も愛情を持って日々洋服に向き合っている姿が本当に眩しくて。そうやってみんなの働く姿を見るのがうれしいので、経理としてみんなが少しでも働きやすい環境づくりに貢献できればと願っています。 左 およそ10年ほど前のShinzoneのキャップとエコバッグ。「デザインが好きすぎてずっと愛用しています」。中左 子供のヴィンテージはネットで買うことが多い。「一本は兄が履いていた『Levi‘s』。もう一本はメルカリで見つけた『Levi‘s』です。『POLO』のシャツはギフトでいただきました」眺めるだけでも可愛いサイズ感。 洋服がカジュアルなので、アクセサリーは上質に。 中右 毎年誕生日には何かいいものを1つずつ買うようにしている。SEIKO Shinzone COLLABORATION WATCH に合わせるのは、「HERMES」のブレスレットや「TIFFANY」のリングほか。右 入社前、初めてShinzoneで購入したコート。同じく10年超えのミッキーTとデニム。「購入したアイテムは基本全て大切に着ています。昔のアイテムを見ても、当時のルックブックを今見ても、古さを一切感じさせない。タイムレスに大切に楽しめるのがShinzoneの洋服の魅力の1つだと思います」 今後については、仕事では経理として、もっとスキルアップしたいし、いつか自分も企画や洋服のアイデアが出せることがあればうれしいです。プライベートでは子供が大きくなったらもっと旅行に行きたい。また、ディズニー好きなので、世界のディズニーランドを制覇したいですね! 牧野のInstagramはこちらからお楽しみください。 PHOTO : Nam...
THAT’S MY STYLE Vol.10:北村真利
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はマーケティング課課長兼EC担当の北村が登場。伸びやかな躯体で着こなす大人のカジュアルは、ヘルシーでいてフェミニンなムードが漂って。 ライフスタイルが息づくリュクスな大人のカジュアル ワントーンで楽しむTHE SHINZONEのニットとレザースカート。凝ったデザインやレイヤードを駆使するより、シンプルなアイテムをシンプルに着こなすのがモットー。代わりにジュエリーとネイルをアクセントにしている。「ピアスは必ず。指輪、ブレスレットはセットで。洋服に合わせてゴールドとシルバーとトーンを変えています。指輪に関しては、ガツっとインパクトのあるものが好みで、基本全部の指につける派です」。また年齢を重ねて、大切にするようになったのは着心地。「かつてのようにチクチクするけれど可愛いから……と選ぶことが無くなりました。上質で肌触りのいいニットはつい、手が伸びますね」 振り返ると、かなり振り幅の広いおしゃれを楽しんできました。湘南に生まれ育ったこともあり、海沿いのライフスタイルを反映させた感じさせるスタイルをベースに、大学生の頃は肌を真っ黒に灼いて、雑誌『fine』のようなギャルっぽいおしゃれもしましたし、そこからニット帽を被って、スパッツを履いてスカートを履くような古着のスタイルを楽しんだり。109(SHIBUYA 109)的なスタイルも楽しみましたし、周りの友人たちの『Can Cam』的なカジュアルなどに影響も受けたり。とにかく色々なテイストの洋服を着ることが楽しかったです。さらに外資系のカジュアルショップでアルバイトしたことも手伝って、ファッションではさまざまな自己表現ができること、洋服の奥深さに興味を持ち、アパレル業界への就職を決めました。 大学卒業後は、ナショナルブランドに就職。販売職を担当していたのですが、当時ちょうどECが黎明期。皆さんご存知のメガファッションECサイトも立ち上がったくらいだったと思うのですが、これまでのショッピングのあり方とは全く異なるアプローチや買い物体験を知って「携帯で買い物ができるなんて! こんな簡単に注文できるなんて!これからはEC の時代だな……!」と興味が沸いてEC業界へ。アシスタントからスタートして、キャリアは現在20年ほどになります。 日焼け肌に似合う、ヴィヴィットなオレンジのニットが今日の主役。ボトムの白とのコントラストが爽やかな冬のリラックススタイル。ヘアスタイルはメイク同様スタイリングに合わせて毎日マメに変える。 そんな時代を経て大人になった今は、シンプルながらも、どこかに色気を感じさせるヘルシーでスポーティなカジュアルが好きです。こだわっているのはバランス。カジュアルでも女らしさは忘れたくないので、トップスを大きくしたら下をコンパクトに、ボトムにボリュームを持たせたら、トップスはコンパクトに......という具合。例えるならばヘイリー・ビーバーとか、ケンダル・ジェンナーのようなと言ったらわかりやすいでしょうか。そんな好みもあり、1年前にデザイナーが(染谷)由希子さんに変わり、フェミニンさが加わったことで、より一層Shinzoneの洋服が好きになりました。 ニットに合わせたのは、フレアシルエットが特徴の22AWのTHE SHINZONEのANNIE JEANS。デニムパンツの似合うヘルシーな体型は社内でも定評が。「運動は欠かさず、15年ほど地元湘南の海沿いを5キロ40分で週3位走り続けています。筋トレはたまに。夏はジョギングの後に海でのんびりするのが日課です」 また、カジュアルスタイルであっても、ヘアとメイクにはこだわリたい。スタイリング同様に艶と色気は忘れたくないというのもあります。また、メイクすることで、自分の中でオンオフのスイッチが切り替わりますし、自分の年齢や立場を考えても、きちんとした印象を持ってもらいたい、という気持ちもあります。 最近メイクのヒントにしているのはデュア・リパ。音楽も好きですが、眉の描き方やメイクも好きですね。そしてネイルも欠かしません。Shinzoneのシーズンのカラーを考えながら、それにマッチするインパクトのある色を選ぶことが多いです。 ファッションに対しての気持ちは変わりませんが、年齢を重ねてマネジメントする立場になって変わったことは、見た目を気にするだけではなく、中身を磨きたいと思うようになったこと。社長からもらった人間学の本を読んだり、自己啓発に関する書籍を読んだりしています。 長年ECに従事してきましたが、特にここ数年はコロナと景気変動で業界が一変。お客様のニーズに沿ってより細かく丁寧に対応しながら、常に手法やあり方をアップデートしないとならない時代になりました。ですが、そこにもやりがいを感じています。また、Shinzoneは自社ECに特化していることで、ブランドとしての表現やクリエイティブが維持できる。お客様へお手紙を添えたり、ノベルティをお渡ししたりと店頭で大切にしているお客様へのおもてなしが、デジタルを通じて実現できることも魅力だと思っています。 Tシャツとスラックスで描くマニッシュなカジュアル。トップス&MA-1のネイビーとパンツのグレーの生み出すグラデーションが、大人の余裕とリュクスなムードを感じさせて。 ECはどこの部署よりも変化の波が大きいというか、時代と共に常に変化しているジャンルでもあるので、刺激的です。かつては、SNSとの連携なんて考えられませんでしたから。常に変わり続けていく分野のため日々勉強は欠かせませんが、そこも含めて楽しいです。これからは、技術や経験を新しい世代にバトンタッチしつつ、ECに新しい風を吹かせてほしいですね。これからもお客様にShinzoneならではの素敵なショッピング体験をお届けできるよう、しなやかに、そして楽しみながら前進していきます。 スタイリングに、メッシュの効いた海ヘアにメイクに。海沿いでのライフスタイルを感じさせる北村スタイルの由来あれこれ。地元湘南の海はもちろん、沖縄、ハワイ(マウイとハワイ島ラブ♡)など海に行くのが大好き。そんなこともあり、よく渡航していたハワイで購入したグッズがお気に入り。そして「湘南スタイルに欠かせないのがサングラス。365日必ずかけます」というコレクションの一部から最近のお気に入りを。「RAY-BAN」や「PETER AND MAY」ほか、自分の顔型に合わせ吟味したものをその日の気分とスタイリングに合わせてチョイス。今気に入っているデザインはダブルブリッジ。 PHOTO : Nam...
THAT’S MY STYLE Vol.09:長谷川陽香
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はメンズファッションのディテールを凝らしたスタイルが持ち味。ルミネ横浜店 店長の長谷川が登場。 メンズファッションが教えてくれた、トラッドの奥深さとディテールの妙 自身のファッションがトラッドベースということもあり、大好きなパターンの一つがアーガイル。愛用しているTHE SHINZONEのアーカイブのノースリーブドレスにニットベストをレイヤードした初秋のムード漂う着こなし。LUCY DIAMOND NECKLACEと les bonbonのネックレス&チョーカーのレイヤードとキャップをアクセントに。 ファッションに興味を持ったのは小学生のころ。自分でコレが着たい! とこだわりを持って洋服を選んでいたと思います。『nicola』とか『Seventeen』といったティーン向けの雑誌を読みながら、漠然と「デザイナーになりたいな」なんて思っていました。中学生、高校生は部活のバスケットに夢中になりながらも、やっぱりファッションが好きで。ベリーショートのヘアスタイルでスポーティなファッションを楽しんでいました。大学進学する際も、「自分にはファッションしかない」と、迷いなくファッションビジネスを専攻。厳しかった校則から解放されたこともあり、そこからは、ボブヘアにスケルトンシューズを合わせるような、ファンシーな原宿スタイルや、その後は所属していたインカレのダンスサークルの影響でヒップホップテイストのストリートスタイルなど振り幅広く、ファッションを楽しんでいました。 THE SHINZONEのアーカイブアイテムであるWOOL TOMBOY PANTSに合わせたのは、ヴィンテージのデニムのジレと、同じくヴィンテージのレーストップス。「身長は156cm。Shinzoneだと32,34のサイズ。丈詰めは必須ですが、いかにバランスよく見せるか、採寸にこだわってミリ単位でこだわった丈に仕上げています。パンツのサイズ選びに迷われたら、ぜひお声がけいただきたいです」 映画で見たスーツスタイルからメンズのファッションに興味を持ち、卒業後はメンズのトラッドブランドに就職。ショップスタッフとしてキャリアをスタートしたのですが、そこでは、大きな学びがあり、毎日がとても楽しかった。というのも、メンズのスーツスタイルって、ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイとアイテムが限定されていますよね。その中で柄の組み合わせとか、カラーリングとかディテールが着こなしを大きく左右する。さらに肩幅の合わせ方やパンツ丈のサイジングや採寸、そのアイテムのルーツは?など現場の先輩方にたくさんの知識を叩き込んでいただき、今の自分のファッション ...トラッドやプレッピーをベースにしたスタイル...へと繋がる大きな影響を受けました。 Shinzoneとの出会いのきっかけは、当時まだ世間になかったメンズライクなパンツの筆頭株であるCENTER PRESS PANTSとCHRYSLER PANTSです。メンズライクでトラッドなアイテムを女性らしく着る。そんなテイストが自分的にド・ストライクで、すごくいいなと。その後、ご縁があって入社し、ショップスタッフとして、ルミネ新宿店、ルミネ有楽町を経て、今年で入社4年目になります。 長谷川のコレクションのジレとベスト。好きになったきっかけは、メンズファッションの影響。左から「RYE TENDER」「CORDERA 」「The Garment」。店舗に入荷すると、毎シーズンつい手が伸びてしまう、自分らしいアイテム。 店頭でしか体験できない付加価値を、お客様に ファッションを決めるのは、朝起きた気分で。今日はこれが着たい!という主役のアイテムを軸に、それに合うアイテムを決めています。スタイリングで大切にするのはサイズ感。メンズ時代にたくさん採寸をさせていただいて、いかにサイズ感が大切かということがわかったので、自分の体型が一番よく見えるバランスとサイジングについては、かなりこだわっています。トラッドをベースに、自分らしく、女性らしいアイテムでカジュアルに着崩していくスタイルが好きです。 トラッドベースのチェックシャツをストリート風にアレンジ。愛用しているスウェットパンツはShinzoneのアーカイブコレクションから。肩にかけたニットは大学時代から愛用している「Ralph Lauren」。リングやネッククレスは、それぞれ「30歳の誕生日」、「入社を記念して」など何かの記念の際に意味を持たせて購入。どれも大切に愛用している。 着こなしのヒントにしているのは、雑誌のスナップや、業界誌のトレンド特集など。愛用しているジュエリーブランドのデザイナーさんの私服や、ヴィンテージショップのオーナーの方のスタイリングなども参考にしています。直感でビビッときたものを買うことが多いのですが、決め手は、自分がすでに持っているアイテムの着こなしを幅が広げてくれるかどうか、ですね。...
THAT’S MY STYLE Vol.08:飯野怜未郁
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はShinzoneの発信物やTシャツ、ステッカーほか多くの制作を手がけるグラフィックデザイナーの飯野が登場。 ベーシックなアイテムを、カルチュアルに自分らしく楽しみたい インハウスのグラフィックデザイナーとして、ノベルティのデザインや制作、画像調整や処理など担当しています。またTシャツやキャップのグラフィックや、昨年からリニューアルしたShinzone NEWSの制作などにも携わっています。 ディレクター、洋服を製作する生産チーム、バイヤーほか、スタッフみんながこだわって作り上げている商品や世界をお客様へ正確に伝えるのが私たちの仕事。また洋服1枚が出来上がるまでに、生地屋さんに始まり、縫製さん、工場の方など何人もの人が真剣にものを作っている。そんなものづくりの背景や思いを丁寧にお客様に伝え、届けたいと思って仕事に取り組んでいます。 シャツはかつて販売していた23年AWコレクションのTHE SHINZONEのBIG SHIRT。「一見メンズライクな大きいシャツなんですが、裾に向かってさりげなくテーパードした菱形のシルエットで女性らしい着こなしに仕上がるのがお気に入りポイントです」。ハイウエストのパンツに合わせたちょっとくすんだゴールドのバックルが気に入っているというベルトは飯野が刻印のデザインを担当。スニーカーは「adidas」LAが復刻を記念した特別モデルのため、大切に履いている。 「洋服は青とネイビーが多いです。そしてコーディネートを組んだ時に3色くらいでまとめたい」というこだわりも。 おしゃれに興味を持ったきっかけは家族の影響です。出身が新潟なのですが、ニット業の盛んな五泉で母がニットのパターンや企画に従事していました。同じように父も洋服が好きで、「COMME des GARCONS HOMME」など愛用していましたし、祖母も五泉で繊維業に従事しており自宅にあった大きなミシン専用の部屋でニットを縫っている。そんな環境の中で育ちました。 また小さな頃から、両親が「Levi's」のデニムや「NIKE」のコルテッツなど、こだわって選んでくれたアイテムを着ていたことも影響しているのか、幼稚園くらいから自分の意思で、洋服を選ぶように。遠足では、キラキラのサンダルを絶対に履く! と、駄々をこねて無理やり履いていったこともあったようです。幼い頃から絵を描くことが好きで、自由帳にスタイリングのイラストを描くのも好きでしたね。" 着せ替えぬり絵"も好きでしたし、リカちゃん人形の着せ替えも好きでした。 「私の場合ジャンプスーツを、そのまま着ると、ちょっと泥臭くなるので、デコルテが覗くTシャツやアクセサリーを合わせるなど、どこかレディな要素を入れつつ着ています」。Tシャツとおもちゃっぽい質感が気に入っているサンダルは古着。「オニキスのネックレスは社内の手先が器用な先輩にリクエストして作ってもらったもの。目下気に入って、毎日のように着けています」。 ヘアサロンでの体験が、グラフィックデザイナーへの道標に 現在の職業へ就くきっかけは、高校時代に通っていた美容院で、担当の方に悩みの天然パーマについて相談したら、それを活かした素敵なヘアスタイルにしてくれたこと。本来なら、そこで「すごい ! 」と影響を受けて美容師を目指すのかもしれないのですが、自分にはちょっと自信がなかった。代わりに「こういう素晴らしい仕事をしている人たちの魅力を何かで伝えたい」と思ったんです。そこで選んだ手段がグラフィックデザインでした。卒業後はデザインの学校へ進学し、デザイン会社を経て今に至ります。 Shinzoneを知ったのは、学生時代に友人が履いていたパンツから。それをきっかけに、どんなブランドだろうと調べたら、スタイリストの白山さんが手掛けたスタイルブックに行きつき、なんて可愛くて素敵な世界なんだ! と衝撃を受け、こういう素晴らしいものを作る人たちと一緒に仕事したいと思うようになりました。...
THAT’S MY STYLE Vol.05 : 大高歩
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! ヴィンテージと古着、ぬいぐるみにコスメ、そして刺しゅう……幅広い趣味に愛を注ぐ、営業担当の大高歩が登場。 洋服は気分を左右するものだから「これが最高!」というものだけ着ていたい 元々、家族が洋服好きだったんです。母親が洋服の製作関係の仕事をしていたこと。また7歳上の姉もおしゃれが好きで、洋服の貸し借りをしたり、お下がりをもらったりしていました。そんな環境にいたこともあり、自然とファッションに興味を持ち、洋服が好きになりました。 高校生になると、地元、高円寺の古着屋に足繁く通うように。今思えば、自分の生活圏内にスーパーやコンビニのように古着屋やヴィンテージショップの店舗がそこかしこにあった、ということが大きいかもしれないですね。インパクトのある色やデザインの洋服が好きだったこともあって、すぐにその世界に夢中になりました。初めて買った古着は大柄なフラワープリントのロングスカート。スウェットを合わせて楽しんでいました。当時はまだ理解していませんでしたが、私にとってのヴィンテージと古着の魅力は、着こなしを考える楽しみをくれること。今はもうないデザインやシルエットを「さあ、どう着る? 」と、考える楽しみがある。だからこそ手放せないし、飽きることがないのだと思います。 そんな学生時代を過ごしながら、卒業後は一旦、美容師の道に進みました。ですが、経験を重ねるうちに「やっぱり好きなファッションの仕事に就きたい」という気持ちが強くなり、ショップスタッフに転身。そこで、洋服を売ること、そして接客の楽しさを知り、やっぱり自分はこちらの道だったなと実感。そんな折、姉がよく着ていたことから知っていたShinzoneとの縁が生まれて入社。ルミネ新宿店のショップスタッフと店長を経て、現職の営業に就き、Shinzone歴は今年で11年になります。 つかず離れずのサイズにこだわって探したというヴィンテージのスウェットシャツに、THE SHINZONEの「NOTCHED LAPEL JUMP SUITS」、そして「CONVERSE」を合わせた大人のストリートスタイル。「シンプルだったり、キレイめなものこそ、ロゴの効いたスウェットや小物でアレンジするのが楽しいんですよね。なお、ヴィンテージショップや古着屋はいまだに日常の延長線上にあるので、スーパー感覚で足を運びます。よく行くのはやっぱり地元の高円寺、そして阿佐ヶ谷、吉祥寺の中央線エリアです」。 私にとっておしゃれとは、自分のテンションを上げてくれるもの。身につけるもので大きく気分が左右されるからこそ、自分の気分が良く楽しくなるものだけを着ていたいです。スタイリング的にはメンズライクなものにレースを合わせるようなギャップを感じさせるスタイルが好き。また、シンプルすぎると物足りなさを感じてしまうので、どこかにインパクトを感じさせるものを1つ取り入れるようにしています。 スタイリングは毎日変える派です。さあ今日は何を着ていこうかな……と毎朝クローゼットを漁るのも楽しいですし、展示会や出張のときは考えに考えまくって、一番テンションの上がる洋服を選んでいます。スタイリングを決めるのは基本的に前日の夜。「明日はデニムが履きたいな」みたいな感じで、まず頭の中で主役のアイテムを1点決め、じゃあ何を合わせようかな...とクローゼットを眺めながら食事をしたりしてコーディネートを組み立てていきます。合わせるバッグも前日に決めて、中身も全部入れ替えるし、なんなら靴まで履いてスタイリングをチェックする日もありますね。 おしゃれで一番こだわるのはバランス。ヘア、メガネ、メイクにはじまり、服の丈やボリューム感まで全体のバランスを見て、足したり引いたりを繰り返します。赤の服を着るなら、メイクはノーマルに。全身がモノトーンだったら、マスカラはカラーに。さらにはアイブロウが赤なら、マスカラはカーキに……といった具合に、着こなしの絶対的なルールがあって。そこに全てがぴたりとハマって、「よし、今日はこれが最高(笑)!」となったら初めて家を出ます。 私のスタイリングのヒントは “人”。オフィスのある表参道だと、そこかしこにファッション関係者の方が歩いているので、性別年齢問わずよく観察しています。意外な組み合わせを見ると「ああ、それにそれを合わせるんだ!」と、とても刺激を受けますね。特に自分より年上の方たちが素敵な着こなしをしていると、とても参考になります。 「シルエットやそのバランス感が好きなんだと思う」という自称、短パンマニア。この日はヴィンテージのアディダスのショーツに、THE SHINZONEの「CHUNKY PULLOVER KNIT」を「BLEUFORET」のタイツと「Little One Vintage」のミュールでアレンジ。耳元にピアス、手元にはたくさんのシルバーを重ねてアクセントに。「どこかがスポーティみたいな、外しが入っている着こなしが好きです」。 さらりと1枚で羽織ったヴィンテージのトラックジャケットにTHE SHINZONEの「BAKER PANTS TYPE-3」、足元は「Maison Malgiela」でフィニッシュ。...
THAT’S MY STYLE Vol.04 : 染谷由希子
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! 今回登場するのは、この秋リブランディングによって、より上質なカジュアルに進化したShinzoneを率いるディレクター兼デザイナーの染谷由希子。新たなブランドの世界を描き出す日々と、ものづくりへの情熱、そして自身のおしゃれの信条について。 「デザイナーになるにはどんな学びとステップが必要か」を逆算して過ごした高校時代 デザイナーになろうと思ったきっかけは、小学校2年生くらいの頃に読んだ漫画ですね。タイトルは覚えていないのですが、主人公が洋服のデザイナーを目指す話でした。当時すでに「自分が着る服は、自分で決めたい」と洋服に対しての執着みたいなものはありましたが、その漫画をきっかけに今度は洋服を作る方に興味がわき、デザイン画を描き始めました。 家族が洋服好きだったことも影響していますね。というのも、母が家庭科の教師で私の洋服を作ってくれたり、さらに当時大好きだったジェニーちゃん(着せ替え人形)の洋服を好きな生地で作ってくれたりしていたんです。またファッション誌が常に家のそこかしこにありましたし、家族についてハイブランドのお店にも小さな頃から出入りしたり.....。そうやって常に洋服を作ること、見ることが自分の身近にありました。もう、その頃からおぼろげに将来の夢はデザイナーだと思っていたはずです。 初めて洋服作ったのは小学校6年生の頃。まずはスカートを、そして中学生の頃にはワンピースを作りました。当時『CUTiE』とか『Zipper』といった雑誌に影響されて、自分で服を作ることがどんどん楽しくなりました。さらには忘れもしない中3の時、友人のお姉さんから『ELLE JAPON』を借りて読んだとき、こんなすごいファッションの世界があるのか!と驚いて。それをきっかけに今度は『ファッション通信』の大内順子さんのコレクションの解説が楽しみに。幼馴染も洋服が好きだったので「昨日のパリコレ、どこのブランドが好きだった?」なんて話したりしていました。また当時ロンドンコレクションで話題を呼んでいた「アレクサンダー・マックイーン」のショーに衝撃を受けたり……と、この頃に「もう自分は絶対にデザイナーになる」と決心。その流れから、将来フランスで仕事することを考えて、高校もフランス語が学べるフランス語学科がある学校に入学。高校時代はデザイナーになるには何が必要かを逆算して、勉強していました。 ボディテープ、メジャー、1/5縮尺定規、0.3mmのシャープペン。いずれも染谷がデザイン画を起こす際に欠かせないアイテム。 その後、文化服装学院で洋服作りの基礎を学んで卒業し、国内のメーカーに就職。後にドメスティックブランドから、コレクションブランドも手がける企業へと、転職しながらデザインについて勉強しました。一方独学でフランス語を勉強しながら、社会人3年目にフランスに留学。これが人生の大きなターニングポイントになりました。 パリで通った学校 Studio Berçot(スタジオベルソー)では、デザインを勉強したのですが、洋服づくりのプロセスはもちろん、どうやってデザインのインスピレーションを受けるかまで、さまざまなことを教えてもらいました。美術館がそこかしこにあるパリは常に芸術に触れられますし、ヴィンテージやブロカント(骨董品や古道具)がその辺に当たり前のようにあるのもよかった。古着を起点にデザインに起こすなど自分の知らなかった物づくりの発想の仕方をはじめ、先生たちも個性的で変わってたりと、とても大きな学びとなりました。 そんなパリでの学生時代には、靴のブランドとオートクチュールのブランドなどでインターンを経験しました。プレタポルテ(既製服)のブランドでも仕事しましたが、そこではオートクチュールブランド並みに手仕事がとても多くて。スモッキング刺繍ほか、こんな作業をしてみたいという作業の提案を沢山することができました。自分がわずかでも作業に関わった洋服がパリコレクションのランウェイで発表されたことは、大きな喜びでした。 帰国後も、パリに関わる仕事がしたいと、パリでコレクションを発表しているブランドを探して「TSUMORI CHISATO」へ入社。コレクションのショーピースを含めたさまざまな業務を担当させてもらっていました。技術的な面はもちろん、NEVER GIVE UPの精神みたいなマインドのあり方など、ここで教えていただいたことは本当に大きかったです。その後、ロンドンのコレクションブランドなどいくつか経験しました。まずはカットソー、ニット、布帛全てを担当させてもらい、さらにはその次のブランドでは、布帛のデザイナーを担当し、ジャケットとパンツのテーラリングについて学び、さらに次のブランドではワンシーズン全てのデザインを担当しました。……振り返ると、仕事しながら、毎日勉強させていただいたとても濃厚な日々でしたね。 1つのブランドに長年従事して生産やデザインを突き詰める方法もあったと思いますが、私はもっといろんなところで、いろんなことをやってみたかった。タイミングタイミングでいい縁をもらいながら得たインプットを、今度はここShinzoneでアウトプットできればと思っています。余談ですが、社長と私のファミリーネームが偶然重なったことにも縁を感じています(笑)。 本好きな染谷の本棚からの数冊。日本語、フランス語、好きな作家は言語に関係なく読む。「中学生の頃にチャールズ・ディケンスの『大いなる遺産』を根性で読破したことをきっかけに、長編も短編も好きになりました。とはいえ、本ばかり読んでいたわけではなく。学生時代は運動部に所属した体育会系です(笑)」。NYを舞台にしたポール・オースターの『オラクル・ナイト』ほか、捻くれているがブレない美意識が魅力的に映る魯山人など愛読書はさまざま。本と共に写っているのは、nextシーズンのテーマでもあるポルトガルを旅した際に手に入れた一輪挿しと、山梨で購入した鉱物。こうしたアイテムの色や質感が洋服作りのインスピレーションになることも。 普段の洋服は“シンプルだけど色気があるもの”を。 私自身のファッションとしては“シンプルだけど、色気があるもの”が好きですね。断然パンツ派です。子供の頃はトラッドなものを着せられることが多かったからか、自分で洋服を買うようになると反動的に、原宿系にはじまり、「マルタン・マルジェラ」、「ブレス」、「アンソフィーバック」……など力強いクリエイティビティを感じさせるデザイナーやブランドを色々着るように。今は一周して、その頃のトラッドに戻ってきた感じ。シンプルだけどひとクセある洋服が好きです。また、洋服がシンプルな分、バッグや靴はアクセントとなるものが好きです。長く愛用したいから、クオリティが良く、そしてやっぱりどこか色気があるデザインのものを選んでいます。 今は自分がデザインしたアイテムに長年愛用してきたものを組み合わせることが多いです。たとえば、20代前半で買ったシルクのキャミソールとか、高校生の頃に買ってもらった「ミュウ ミュウ」のバッグ、母から譲ってもらった「エルメス」の時計やスカーフなど。そうやって長年愛用できるようないいものに投資する、という家族の影響は受けているかもしれません。私自身もここ数年は消費される服を作りたくないという想いが強いので、Shinzoneでは「いい素材を使い、縫製も仕立てもきちんとした、長く着られるもの」を中心に作っていきたいと考えています。 「私の考える素敵な女性とは、自分のスタイルがある人。周りや流行に流されず、常に自分のスタイルを持っている人に憧れます。そういう意味で、アーティストであり作家のミランダ・ジュライはとても好き。ユーモアもあって、大胆。何より自分のスタイルがあるのが素敵ですね」という染谷が、この秋冬にデザインと素材をアップデートしたTHE SHINZONEの「WOOL DADDY SHIRT」に合わせたのは同じく、この秋冬に素材をアップデートした「CHRYSLER PANTS TYPE-2」。「Shinzoneはスタイリングを楽しんでいただく洋服がメインだからこそ、シャツやパンツといったベーシックアイテムのデザインにはとことんこだわりたいです」...