THAT’S MY STYLE Vol.09:長谷川陽香

ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はメンズファッションのディテールを凝らしたスタイルが持ち味。ルミネ横浜店 店長の長谷川が登場。

 

メンズファッションが教えてくれた、トラッドの奥深さとディテールの妙

自身のファッションがトラッドベースということもあり、大好きなパターンの一つがアーガイル。愛用しているTHE SHINZONEのアーカイブのノースリーブドレスにニットベストをレイヤードした初秋のムード漂う着こなし。LUCY DIAMOND NECKLACEと les bonbonのネックレス&チョーカーのレイヤードとキャップをアクセントに。

ファッションに興味を持ったのは小学生のころ。自分でコレが着たい! とこだわりを持って洋服を選んでいたと思います。『nicola』とか『Seventeen』といったティーン向けの雑誌を読みながら、漠然と「デザイナーになりたいな」なんて思っていました。中学生、高校生は部活のバスケットに夢中になりながらも、やっぱりファッションが好きで。ベリーショートのヘアスタイルでスポーティなファッションを楽しんでいました。大学進学する際も、「自分にはファッションしかない」と、迷いなくファッションビジネスを専攻。厳しかった校則から解放されたこともあり、そこからは、ボブヘアにスケルトンシューズを合わせるような、ファンシーな原宿スタイルや、その後は所属していたインカレのダンスサークルの影響でヒップホップテイストのストリートスタイルなど振り幅広く、ファッションを楽しんでいました。

THE SHINZONEのアーカイブアイテムであるWOOL TOMBOY PANTSに合わせたのは、ヴィンテージのデニムのジレと、同じくヴィンテージのレーストップス。「身長は156cmShinzoneだと32,34のサイズ。丈詰めは必須ですが、いかにバランスよく見せるか、採寸にこだわってミリ単位でこだわった丈に仕上げています。パンツのサイズ選びに迷われたら、ぜひお声がけいただきたいです」

映画で見たスーツスタイルからメンズのファッションに興味を持ち、卒業後はメンズのトラッドブランドに就職。ショップスタッフとしてキャリアをスタートしたのですが、そこでは、大きな学びがあり、毎日がとても楽しかった。というのも、メンズのスーツスタイルって、ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイとアイテムが限定されていますよね。その中で柄の組み合わせとか、カラーリングとかディテールが着こなしを大きく左右する。さらに肩幅の合わせ方やパンツ丈のサイジングや採寸、そのアイテムのルーツは?など現場の先輩方にたくさんの知識を叩き込んでいただき、今の自分のファッション ...トラッドやプレッピーをベースにしたスタイル...へと繋がる大きな影響を受けました。

 Shinzoneとの出会いのきっかけは、当時まだ世間になかったメンズライクなパンツの筆頭株であるCENTER PRESS PANTSCHRYSLER PANTSです。メンズライクでトラッドなアイテムを女性らしく着る。そんなテイストが自分的にド・ストライクで、すごくいいなと。その後、ご縁があって入社し、ショップスタッフとして、ルミネ新宿店、ルミネ有楽町を経て、今年で入社4年目になります。

長谷川のコレクションのジレとベスト。好きになったきっかけは、メンズファッションの影響。左から「RYE TENDERCORDERA 」「The Garment」。店舗に入荷すると、毎シーズンつい手が伸びてしまう、自分らしいアイテム。

店頭でしか体験できない付加価値を、お客様に

ファッションを決めるのは、朝起きた気分で。今日はこれが着たい!という主役のアイテムを軸に、それに合うアイテムを決めています。スタイリングで大切にするのはサイズ感。メンズ時代にたくさん採寸をさせていただいて、いかにサイズ感が大切かということがわかったので、自分の体型が一番よく見えるバランスとサイジングについては、かなりこだわっています。トラッドをベースに、自分らしく、女性らしいアイテムでカジュアルに着崩していくスタイルが好きです。

トラッドベースのチェックシャツをストリート風にアレンジ。愛用しているスウェットパンツはShinzoneのアーカイブコレクションから。肩にかけたニットは大学時代から愛用している「Ralph Lauren」。リングやネッククレスは、それぞれ「30歳の誕生日」、「入社を記念して」など何かの記念の際に意味を持たせて購入。どれも大切に愛用している。

着こなしのヒントにしているのは、雑誌のスナップや、業界誌のトレンド特集など。愛用しているジュエリーブランドのデザイナーさんの私服や、ヴィンテージショップのオーナーの方のスタイリングなども参考にしています。直感でビビッときたものを買うことが多いのですが、決め手は、自分がすでに持っているアイテムの着こなしを幅が広げてくれるかどうか、ですね。

髪が長いのでヘアケアを大切に。日々欠かせないヘアオイルは、「Arbor」「SEE/SAW」。アフターバスとスタイリング用と使い分けている。 右 愛用しているフレグランスは「Maison Louis Marie」のNo.9。「コスメは気にいるとそればかりで、この香水も5本目。憧れのジュエリーデザイナーさんが使っていることから知ったのですが、ウッディな香りがとても好みで、すっかり自分の定番となりました」。プライベートで夢中になっているのは、スコーン。「イギリスが好きで英国展などに行っては、色々と掘るのが好き。好みはザクザク系のプレーンです」

今夢中になっていることは、仕事です。みんなで一つの目標に向かって頑張るのが楽しいですね。店長になったということもあり、お客様とスタッフにいかに信頼を持っていただけるかを考えています。これまでの仕事では、お客様に寄り添い、共感することを大切にしてきました。お客様のオシャレについてのご相談を丁寧にお伺いして、それについて丁寧にご案内する。特にデニムやスラックスの丈はミリ単位で印象が変わるので、お客様にベストなサイズを提案するようにしています。オンラインで買い物ができる時代だからこそ、ご来店いただいたお客様には店頭でしか得られない付加価値を感じていただけるよう心がけています。

目下ヘビロテしているデニムはTHE SHINZONEのHUDSON DENIM PANTS。体型にぴったり、かつ履きやすい生地で、つい手に取ってしまう1本。だんだんと自分らしい形になってきたのがうれしい。同じく「つい買ってしまう」というヴィンテージのリンガーTジャケットを合わせた、長谷川らしいトラッドベースのデニムスタイル。

 また、職場を異動しても私を慕ってご来店くださっている顧客様にも常に励まされます。やる気も出ますし、自信にもなるので本当にありがたいです。元々はプレス希望でアパレル業に就業しましたが、接客を通して、お客様と心が通う瞬間の嬉しさを知ることができたのが何よりの収穫です。いろんな分野にアンテナを張って、目の前の仕事を一歩一歩着実にこなしていきたい。そして何より一人でも多くの横浜の方々にShinzoneを好きになっていただけるとうれしいです。

長谷川のスタイリングはInstagramでも!

 こちらのページでご紹介している私物のアイテムについては、ショップやブランドへのお問い合わせはご遠慮ください)

PHOTO : Nam grafik

MAKE UP : YUKA NAKANISHI@KNOW WHO

TEXT& EDIT : SHINZONE

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