COLUMN
この夏は音楽と出かけよう -SOAK UP THE SUN AND ENJOY SUMMER ...
2025年8月2日(土)〜6日(水)、Shinzone表参道本店とルミネ横浜店にて ENJOY SUMMER MUSIC ! をテーマにデンマーク発のオーディオブランドBang & Olufsenと共にファッションと音楽を楽しむためのPOP-UPコーナーを展開します。 今回お送りするのはファッションと音楽を楽しむためのスペシャルコンテンツ。 フェスで、キャンプで、そして旅先で。この夏、とっておきの1曲 と一緒に、スタイリッシュに夏の音楽シーンを満喫しませんか? ※このコンテンツの下部には、アートライター/キュレーターの河内タカ氏が両ブランドのためにセレクトした「出かけたくなる2025 夏のプレイリスト」がリンクされています。それぞれのスタイリングにマッチするメロウなナンバーと共にお楽しみください。 スポーティなスタイルに洗練と遊び心をプラス USEFUL TOTE BAG(LARGE),COMMON SWEATSHIRT(GRAY) USEFUL TOTE BAG(SMALL) /RED 今日は郊外のプレイパークへ。お気に入りのスウェットシャツとトラックパンツにヘッドホンBeoplay H100をプラスしたら、上質で遊び心感じる着こなしに。グリーンが眩しいポータブルスピーカーBeosound Exploreをアクセントにして。 週末、いつもの公園へ行くなら、小さなレッドのトートバッグに、ヘッドホンBEOPLAY HXとポータブルスピーカーを忍ばせて。ちょっとした外出も、お気に入りの音楽と一緒に過ごせば、とびきり贅沢な時間になるはず。 ...
THAT’S MY STYLE Vol.08:飯野怜未郁
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はShinzoneの発信物やTシャツ、ステッカーほか多くの制作を手がけるグラフィックデザイナーの飯野が登場。 ベーシックなアイテムを、カルチュアルに自分らしく楽しみたい インハウスのグラフィックデザイナーとして、ノベルティのデザインや制作、画像調整や処理など担当しています。またTシャツやキャップのグラフィックや、昨年からリニューアルしたShinzone NEWSの制作などにも携わっています。 ディレクター、洋服を製作する生産チーム、バイヤーほか、スタッフみんながこだわって作り上げている商品や世界をお客様へ正確に伝えるのが私たちの仕事。また洋服1枚が出来上がるまでに、生地屋さんに始まり、縫製さん、工場の方など何人もの人が真剣にものを作っている。そんなものづくりの背景や思いを丁寧にお客様に伝え、届けたいと思って仕事に取り組んでいます。 シャツはかつて販売していた23年AWコレクションのTHE SHINZONEのBIG SHIRT。「一見メンズライクな大きいシャツなんですが、裾に向かってさりげなくテーパードした菱形のシルエットで女性らしい着こなしに仕上がるのがお気に入りポイントです」。ハイウエストのパンツに合わせたちょっとくすんだゴールドのバックルが気に入っているというベルトは飯野が刻印のデザインを担当。スニーカーは「adidas」LAが復刻を記念した特別モデルのため、大切に履いている。 「洋服は青とネイビーが多いです。そしてコーディネートを組んだ時に3色くらいでまとめたい」というこだわりも。 おしゃれに興味を持ったきっかけは家族の影響です。出身が新潟なのですが、ニット業の盛んな五泉で母がニットのパターンや企画に従事していました。同じように父も洋服が好きで、「COMME des GARCONS HOMME」など愛用していましたし、祖母も五泉で繊維業に従事しており自宅にあった大きなミシン専用の部屋でニットを縫っている。そんな環境の中で育ちました。 また小さな頃から、両親が「Levi's」のデニムや「NIKE」のコルテッツなど、こだわって選んでくれたアイテムを着ていたことも影響しているのか、幼稚園くらいから自分の意思で、洋服を選ぶように。遠足では、キラキラのサンダルを絶対に履く! と、駄々をこねて無理やり履いていったこともあったようです。幼い頃から絵を描くことが好きで、自由帳にスタイリングのイラストを描くのも好きでしたね。" 着せ替えぬり絵"も好きでしたし、リカちゃん人形の着せ替えも好きでした。 「私の場合ジャンプスーツを、そのまま着ると、ちょっと泥臭くなるので、デコルテが覗くTシャツやアクセサリーを合わせるなど、どこかレディな要素を入れつつ着ています」。Tシャツとおもちゃっぽい質感が気に入っているサンダルは古着。「オニキスのネックレスは社内の手先が器用な先輩にリクエストして作ってもらったもの。目下気に入って、毎日のように着けています」。 ヘアサロンでの体験が、グラフィックデザイナーへの道標に 現在の職業へ就くきっかけは、高校時代に通っていた美容院で、担当の方に悩みの天然パーマについて相談したら、それを活かした素敵なヘアスタイルにしてくれたこと。本来なら、そこで「すごい ! 」と影響を受けて美容師を目指すのかもしれないのですが、自分にはちょっと自信がなかった。代わりに「こういう素晴らしい仕事をしている人たちの魅力を何かで伝えたい」と思ったんです。そこで選んだ手段がグラフィックデザインでした。卒業後はデザインの学校へ進学し、デザイン会社を経て今に至ります。 Shinzoneを知ったのは、学生時代に友人が履いていたパンツから。それをきっかけに、どんなブランドだろうと調べたら、スタイリストの白山さんが手掛けたスタイルブックに行きつき、なんて可愛くて素敵な世界なんだ! と衝撃を受け、こういう素晴らしいものを作る人たちと一緒に仕事したいと思うようになりました。...
Shinzoneが描く未来への教育プログラム「Woman’s Fashion Educatio...
Women to Girls, Girls to Women. 女性から少女たちへ 少女から女性たちへ 私たちShinzoneは女子少年院(矯正施設)「愛光女子学園」(東京都・狛江市)と協働し、少女たちの更生に寄与する新しい教育プログラムとして「Woman’s Fashion Education」を実施しました。これは女性に対する暴力や権利と行動について意識を高めることを目指した取り組みの第一弾であり、愛光女子学園の職業指導の授業で制作されたレース編みを用いて商品を制作いたしました。 今回の一連の制作プロセスではShinzoneのものづくりを中心とした講話形式の授業を行い、その後、園生と社員が商品開発に向けてアイデアを交わし合うワークショップを実施。最終的にShinzoneディレクター兼デザイナーである染谷由希子がビジョンをまとめ上げ、キッズベースボールキャップ、ベビースタイ、そして一点物のオートクチュールドレスが制作されました。 コレクションは2025年3月8日の「国際女性デー」からShinzone表参道本店にて限定発売されております。本取り組みは、愛光女子学園生の未来を愛情を持って見守り、社会復帰を応援する一助として今後も継続をしてまいります。 CROCHET LACE DRESS ¥412,500(税込) 愛光女子学園の園生たちが心を込めて手編みした68枚ものクロッシエ・レースのモチーフを手作業で縫い付けた子供用のドレスです。リネンとレーヨンで仕立てたオフホワイトカラーのボディの身頃上部には繊細な小花モチーフをアシンメトリーに配置し華やかに。そしてスカート部分には最小7センチ、最大45センチの大小さまざまな形のドイリーをそれぞれの図案を引き立てるようネット編みで繋ぎ合わせ、裾部からスカラップレースがはみ出すようにボリューミィに仕立てました。レースとボディの間にチュールを入れているので、動くたびにレースの陰影が美しく浮かび上がります。 レースの縫い付けと繋ぎあわせは全て手作業。丁寧に一針ひと針仕上げた、ハンドメイドならではの繊細な美しさ温かみを感じさせるスペシャルな1着です。まるで花々が風に乗って空へ舞い上がるようなデザインに、少女たちが未来へ向かう夢と希望を託しました。 LOVE KIDS BASEBALL CAP ¥7,150 (税込) / RED...
THAT’S MY STYLE Vol.06 : 細田由佳
ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合うShinzoneスタッフのおしゃれとこだわりを綴る本連載。今回はインテリア、料理、器に洋裁……。日々の暮らしへのこだわりが、毎日の着こなしのエッセンスへと落とし込まれた表参道本店スタッフの細田が登場。中学生と小学生の2児の母でもある彼女の素顔とスタイルに迫ります。 インテリア、食、そしてものづくり。日々のライフスタイルのこだわりが、スタイリングのエッセンスに。 ファッションに興味を持ったきっかけは、小学生の頃だと思います。当時は地方に住んでいたこともあり、洋服を購入する先がお店ではなく通信販売が多くて。注文する際に母が私にカタログを渡してくれながら「自分の好きな洋服を選んでいいよ」と、好きなものを選ばせてくれたことがとても嬉しかったんです。こっちもいいな、あっちもいいな。と洋服を選ぶうちに、“自分をスタイリングする楽しさ”みたいなことに、自然と興味が湧きました。 加えて、母方の祖父母がとてもおしゃれな人で。千鳥格子のジャケットを羽織ったり、首元にスカーフをいつも巻いているような姿を子供心にとても素敵だなと思っていました。幼い頃は二人から贈られたYves Saint Laurentの子供服で出かけたり、Converseを履いて通学するのが楽しかったです。 THE SHINZONEの「STRIPE DADDY SHIRT」には、ヘビロテしている「COMMON SWEATPANTS」と「SF CINÉMA CAP」を合わせて。「かっちりした服も好きだけどカジュアルなスタイルも好きです。シンプルなスタイリングという好みはあれど、いろんなテイストのいろんな格好をしたい。だからその日の朝の気分で、今日はかっこいい感じ、可愛い感じとスタイリングを決めています」。足元は、すでに何足あるかわからないという「CONVERSE」。「どれも大切に履いていて、最近は中学生の娘とシェアしたりしています」 一気にファッションにのめり込んだのは、高校時代でしょうか。兄が二人いるのですが、当時高校生、大学生だった彼らがよく「Patagonia」を着ていたんです。それを見て、あ、かっこいいなと影響を受けて。それを借りて私も制服の上にフリースを着て通学したりしていました。 大学生になると、アメリカのデニムブランドのアウトレットでアルバイトをするようになりました。そこで昔のモデルから、最新のデニムまでたくさんのジーンズを見るように。元々ジーンズを履くのは好きでしたが、そこからますますデニムの世界に夢中になりました。加えて、洋服の量販店とケーキ屋でのバイトも掛け持ちで始めて。大学生活はデニムと洋服と甘いものにまみれて終わりました。 インポーター時代に目覚めた、洋服づくりの魅力と楽しさ ファッションが好きだったことに加え、大学では英文科だったこともあり、卒業後には繊維関係の商社に勤務し、インポーターとして海外の展示会を回ったり、国内外で多くの生地に触れていました。生産側に携わったことで、今度は着ること、販売することに加えて、洋服を作ることにも興味を持ちました。 THE SHINZONEの「SHEER GAUZE LONG SLEEVE TEE」に合わせたのは、ヴィンテージの「Levis」517。174㎝の長身を生かしたシンプルシックな着こなし。「517は履くたびに、脚が長い!と周りから褒めてもらえるシルエットなので(笑)、気に入っています」。「祖母から譲られて大切にしている」というアンティークの「ROLEX」と、胸元のネックレスをポイントに。リングは「Monica Castiglioni」。「今愛用しているデニムは7、8本。中でもヘビーローテーションしているのは3本くらいです。シルエットにこだわりはないので、ストレートからブーツカットまで履きますが、Shinzoneのデニム以外だと『Levis』のヴィンテージや古着が好きですね」。シューズは「repetto」。 その後、出産と夫の転勤のタイミングで5年ほど仕事を離れましたが、前職で洋服づくりに興味を持ったこと、そして洋服の構造を知ったことも手伝って、その間は子供服をつくることに夢中に。なかでも「Bonpoint」や「PETIT...
THAT’S MY STYLE Vol.05 : 大高歩
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! ヴィンテージと古着、ぬいぐるみにコスメ、そして刺しゅう……幅広い趣味に愛を注ぐ、営業担当の大高歩が登場。 洋服は気分を左右するものだから「これが最高!」というものだけ着ていたい 元々、家族が洋服好きだったんです。母親が洋服の製作関係の仕事をしていたこと。また7歳上の姉もおしゃれが好きで、洋服の貸し借りをしたり、お下がりをもらったりしていました。そんな環境にいたこともあり、自然とファッションに興味を持ち、洋服が好きになりました。 高校生になると、地元、高円寺の古着屋に足繁く通うように。今思えば、自分の生活圏内にスーパーやコンビニのように古着屋やヴィンテージショップの店舗がそこかしこにあった、ということが大きいかもしれないですね。インパクトのある色やデザインの洋服が好きだったこともあって、すぐにその世界に夢中になりました。初めて買った古着は大柄なフラワープリントのロングスカート。スウェットを合わせて楽しんでいました。当時はまだ理解していませんでしたが、私にとってのヴィンテージと古着の魅力は、着こなしを考える楽しみをくれること。今はもうないデザインやシルエットを「さあ、どう着る? 」と、考える楽しみがある。だからこそ手放せないし、飽きることがないのだと思います。 そんな学生時代を過ごしながら、卒業後は一旦、美容師の道に進みました。ですが、経験を重ねるうちに「やっぱり好きなファッションの仕事に就きたい」という気持ちが強くなり、ショップスタッフに転身。そこで、洋服を売ること、そして接客の楽しさを知り、やっぱり自分はこちらの道だったなと実感。そんな折、姉がよく着ていたことから知っていたShinzoneとの縁が生まれて入社。ルミネ新宿店のショップスタッフと店長を経て、現職の営業に就き、Shinzone歴は今年で11年になります。 つかず離れずのサイズにこだわって探したというヴィンテージのスウェットシャツに、THE SHINZONEの「NOTCHED LAPEL JUMP SUITS」、そして「CONVERSE」を合わせた大人のストリートスタイル。「シンプルだったり、キレイめなものこそ、ロゴの効いたスウェットや小物でアレンジするのが楽しいんですよね。なお、ヴィンテージショップや古着屋はいまだに日常の延長線上にあるので、スーパー感覚で足を運びます。よく行くのはやっぱり地元の高円寺、そして阿佐ヶ谷、吉祥寺の中央線エリアです」。 私にとっておしゃれとは、自分のテンションを上げてくれるもの。身につけるもので大きく気分が左右されるからこそ、自分の気分が良く楽しくなるものだけを着ていたいです。スタイリング的にはメンズライクなものにレースを合わせるようなギャップを感じさせるスタイルが好き。また、シンプルすぎると物足りなさを感じてしまうので、どこかにインパクトを感じさせるものを1つ取り入れるようにしています。 スタイリングは毎日変える派です。さあ今日は何を着ていこうかな……と毎朝クローゼットを漁るのも楽しいですし、展示会や出張のときは考えに考えまくって、一番テンションの上がる洋服を選んでいます。スタイリングを決めるのは基本的に前日の夜。「明日はデニムが履きたいな」みたいな感じで、まず頭の中で主役のアイテムを1点決め、じゃあ何を合わせようかな...とクローゼットを眺めながら食事をしたりしてコーディネートを組み立てていきます。合わせるバッグも前日に決めて、中身も全部入れ替えるし、なんなら靴まで履いてスタイリングをチェックする日もありますね。 おしゃれで一番こだわるのはバランス。ヘア、メガネ、メイクにはじまり、服の丈やボリューム感まで全体のバランスを見て、足したり引いたりを繰り返します。赤の服を着るなら、メイクはノーマルに。全身がモノトーンだったら、マスカラはカラーに。さらにはアイブロウが赤なら、マスカラはカーキに……といった具合に、着こなしの絶対的なルールがあって。そこに全てがぴたりとハマって、「よし、今日はこれが最高(笑)!」となったら初めて家を出ます。 私のスタイリングのヒントは “人”。オフィスのある表参道だと、そこかしこにファッション関係者の方が歩いているので、性別年齢問わずよく観察しています。意外な組み合わせを見ると「ああ、それにそれを合わせるんだ!」と、とても刺激を受けますね。特に自分より年上の方たちが素敵な着こなしをしていると、とても参考になります。 「シルエットやそのバランス感が好きなんだと思う」という自称、短パンマニア。この日はヴィンテージのアディダスのショーツに、THE SHINZONEの「CHUNKY PULLOVER KNIT」を「BLEUFORET」のタイツと「Little One Vintage」のミュールでアレンジ。耳元にピアス、手元にはたくさんのシルバーを重ねてアクセントに。「どこかがスポーティみたいな、外しが入っている着こなしが好きです」。 さらりと1枚で羽織ったヴィンテージのトラックジャケットにTHE SHINZONEの「BAKER PANTS TYPE-3」、足元は「Maison Malgiela」でフィニッシュ。...
THAT’S MY STYLE Vol.04 : 染谷由希子
Shinzoneスタッフのオシャレ遍歴を辿る本連載。ファッションへの愛と矜持を持って、お客様そして洋服と日々向き合う私たちのこだわりを公開します! 今回登場するのは、この秋リブランディングによって、より上質なカジュアルに進化したShinzoneを率いるディレクター兼デザイナーの染谷由希子。新たなブランドの世界を描き出す日々と、ものづくりへの情熱、そして自身のおしゃれの信条について。 「デザイナーになるにはどんな学びとステップが必要か」を逆算して過ごした高校時代 デザイナーになろうと思ったきっかけは、小学校2年生くらいの頃に読んだ漫画ですね。タイトルは覚えていないのですが、主人公が洋服のデザイナーを目指す話でした。当時すでに「自分が着る服は、自分で決めたい」と洋服に対しての執着みたいなものはありましたが、その漫画をきっかけに今度は洋服を作る方に興味がわき、デザイン画を描き始めました。 家族が洋服好きだったことも影響していますね。というのも、母が家庭科の教師で私の洋服を作ってくれたり、さらに当時大好きだったジェニーちゃん(着せ替え人形)の洋服を好きな生地で作ってくれたりしていたんです。またファッション誌が常に家のそこかしこにありましたし、家族についてハイブランドのお店にも小さな頃から出入りしたり.....。そうやって常に洋服を作ること、見ることが自分の身近にありました。もう、その頃からおぼろげに将来の夢はデザイナーだと思っていたはずです。 初めて洋服作ったのは小学校6年生の頃。まずはスカートを、そして中学生の頃にはワンピースを作りました。当時『CUTiE』とか『Zipper』といった雑誌に影響されて、自分で服を作ることがどんどん楽しくなりました。さらには忘れもしない中3の時、友人のお姉さんから『ELLE JAPON』を借りて読んだとき、こんなすごいファッションの世界があるのか!と驚いて。それをきっかけに今度は『ファッション通信』の大内順子さんのコレクションの解説が楽しみに。幼馴染も洋服が好きだったので「昨日のパリコレ、どこのブランドが好きだった?」なんて話したりしていました。また当時ロンドンコレクションで話題を呼んでいた「アレクサンダー・マックイーン」のショーに衝撃を受けたり……と、この頃に「もう自分は絶対にデザイナーになる」と決心。その流れから、将来フランスで仕事することを考えて、高校もフランス語が学べるフランス語学科がある学校に入学。高校時代はデザイナーになるには何が必要かを逆算して、勉強していました。 ボディテープ、メジャー、1/5縮尺定規、0.3mmのシャープペン。いずれも染谷がデザイン画を起こす際に欠かせないアイテム。 その後、文化服装学院で洋服作りの基礎を学んで卒業し、国内のメーカーに就職。後にドメスティックブランドから、コレクションブランドも手がける企業へと、転職しながらデザインについて勉強しました。一方独学でフランス語を勉強しながら、社会人3年目にフランスに留学。これが人生の大きなターニングポイントになりました。 パリで通った学校 Studio Berçot(スタジオベルソー)では、デザインを勉強したのですが、洋服づくりのプロセスはもちろん、どうやってデザインのインスピレーションを受けるかまで、さまざまなことを教えてもらいました。美術館がそこかしこにあるパリは常に芸術に触れられますし、ヴィンテージやブロカント(骨董品や古道具)がその辺に当たり前のようにあるのもよかった。古着を起点にデザインに起こすなど自分の知らなかった物づくりの発想の仕方をはじめ、先生たちも個性的で変わってたりと、とても大きな学びとなりました。 そんなパリでの学生時代には、靴のブランドとオートクチュールのブランドなどでインターンを経験しました。プレタポルテ(既製服)のブランドでも仕事しましたが、そこではオートクチュールブランド並みに手仕事がとても多くて。スモッキング刺繍ほか、こんな作業をしてみたいという作業の提案を沢山することができました。自分がわずかでも作業に関わった洋服がパリコレクションのランウェイで発表されたことは、大きな喜びでした。 帰国後も、パリに関わる仕事がしたいと、パリでコレクションを発表しているブランドを探して「TSUMORI CHISATO」へ入社。コレクションのショーピースを含めたさまざまな業務を担当させてもらっていました。技術的な面はもちろん、NEVER GIVE UPの精神みたいなマインドのあり方など、ここで教えていただいたことは本当に大きかったです。その後、ロンドンのコレクションブランドなどいくつか経験しました。まずはカットソー、ニット、布帛全てを担当させてもらい、さらにはその次のブランドでは、布帛のデザイナーを担当し、ジャケットとパンツのテーラリングについて学び、さらに次のブランドではワンシーズン全てのデザインを担当しました。……振り返ると、仕事しながら、毎日勉強させていただいたとても濃厚な日々でしたね。 1つのブランドに長年従事して生産やデザインを突き詰める方法もあったと思いますが、私はもっといろんなところで、いろんなことをやってみたかった。タイミングタイミングでいい縁をもらいながら得たインプットを、今度はここShinzoneでアウトプットできればと思っています。余談ですが、社長と私のファミリーネームが偶然重なったことにも縁を感じています(笑)。 本好きな染谷の本棚からの数冊。日本語、フランス語、好きな作家は言語に関係なく読む。「中学生の頃にチャールズ・ディケンスの『大いなる遺産』を根性で読破したことをきっかけに、長編も短編も好きになりました。とはいえ、本ばかり読んでいたわけではなく。学生時代は運動部に所属した体育会系です(笑)」。NYを舞台にしたポール・オースターの『オラクル・ナイト』ほか、捻くれているがブレない美意識が魅力的に映る魯山人など愛読書はさまざま。本と共に写っているのは、nextシーズンのテーマでもあるポルトガルを旅した際に手に入れた一輪挿しと、山梨で購入した鉱物。こうしたアイテムの色や質感が洋服作りのインスピレーションになることも。 普段の洋服は“シンプルだけど色気があるもの”を。 私自身のファッションとしては“シンプルだけど、色気があるもの”が好きですね。断然パンツ派です。子供の頃はトラッドなものを着せられることが多かったからか、自分で洋服を買うようになると反動的に、原宿系にはじまり、「マルタン・マルジェラ」、「ブレス」、「アンソフィーバック」……など力強いクリエイティビティを感じさせるデザイナーやブランドを色々着るように。今は一周して、その頃のトラッドに戻ってきた感じ。シンプルだけどひとクセある洋服が好きです。また、洋服がシンプルな分、バッグや靴はアクセントとなるものが好きです。長く愛用したいから、クオリティが良く、そしてやっぱりどこか色気があるデザインのものを選んでいます。 今は自分がデザインしたアイテムに長年愛用してきたものを組み合わせることが多いです。たとえば、20代前半で買ったシルクのキャミソールとか、高校生の頃に買ってもらった「ミュウ ミュウ」のバッグ、母から譲ってもらった「エルメス」の時計やスカーフなど。そうやって長年愛用できるようないいものに投資する、という家族の影響は受けているかもしれません。私自身もここ数年は消費される服を作りたくないという想いが強いので、Shinzoneでは「いい素材を使い、縫製も仕立てもきちんとした、長く着られるもの」を中心に作っていきたいと考えています。 「私の考える素敵な女性とは、自分のスタイルがある人。周りや流行に流されず、常に自分のスタイルを持っている人に憧れます。そういう意味で、アーティストであり作家のミランダ・ジュライはとても好き。ユーモアもあって、大胆。何より自分のスタイルがあるのが素敵ですね」という染谷が、この秋冬にデザインと素材をアップデートしたTHE SHINZONEの「WOOL DADDY SHIRT」に合わせたのは同じく、この秋冬に素材をアップデートした「CHRYSLER PANTS TYPE-2」。「Shinzoneはスタイリングを楽しんでいただく洋服がメインだからこそ、シャツやパンツといったベーシックアイテムのデザインにはとことんこだわりたいです」...